ビジネスにも活かせる風水学

8 : “風水先進国”タイ ②

8 : “風水先進国”タイ ②

IconSiam river side department store presenting the light show

先日、スマートフォンのバッテリーを交換するため、アイコンサイアムに行きました。

しかし、風水師である私は良い風水パワーに乗せられて、バッテリー交換ではなく最新機種を購入してしまいました。物を購入する時は購入したくてするのではなく、なんとなく購入してしまう、を実感した瞬間でした。

アイコンサイアムはショッピングモール、2棟の高層コンドミニアムなどから成るタイ最大級の複合施設です。SIAM PIWAT、MAGNOLIA QUALITY DEVELOPMENT CORPORATION(MQDC)、CHARON POKPHAN GROUP(CPグループ)の合弁事業として約1.5兆円が投じられました。この3社の共通点は風水を重んじ、グループ規模で適所に風水を取り入れている点です。

SIAM PIWATは自社ビル「SIAM PIWAT TOWER」の外に大きな八角形の風水鏡を長い間取り付けています。以前は1つでしたが、今は2つあります。この風水鏡は悪い邪気を取り去り、良い気に変える働きをします。つまり、交差点、車の流れ、周りのビルから発せられる悪い風水の気を避け、良い気に転換して同社の売り上げと繁栄に繋げる働きを促しているのです。

MQDCの一級建築士は私がプロの風水師だと知ると、彼の会社がどれだけ風水に依存しているのかを細かく話してくれました。特に中国ではクライアントの風水師と、自社の風水師、そしてパートナー会社の風水師の意見が異なり、皆が納得する図面を引くまでとても大変だったと話してくれました。会社の規模が大きくなればなる程、多くの風水師が仕事に加わるので建築士の仕事も増えます。

CPグループのタニン・チャラワノン上級会長には私が知っているだけでも4、5名のお抱え風水師がいます。彼個人だけではなく、主要なグループ会社のトップにはそれぞれアーチャンと呼ばれるお抱えの風水師達がいます。

私もご縁があって、グループの幹部の方々と仕事をしました。彼らは人事、経理、営業、開発、研究、物流などありとあらゆる場所で風水を巧みに取り入れて、事業拡大、売上向上、コスト削減に繋げています。

寄稿者プロフィール
  • 鶴田 雅子 プロフィール写真
  • ビジネスコンサルティング会社
    SSF CONSULTATION LTD代表
    鶴田 雅子

    1989年、英国のレイブンズボーン大学留学中に、世界的に有名な風水大師葉清海氏から風水師としての才能を認められ、最初で最後の日本人内弟子として彼が89歳で他界するまでの約30年間、風水を学んだ。チュラロンコーン大学教育学部高等教育課で博士号を取得後、風水を中心に取り入れたビジネスコンサルティング会社SSF CONSULTATION LTDをタイ、バンコクに2009年に設立して現在に至る。タイの他、アメリカ、インド、インドネシア、英国、カンボジア、シンガポール、台湾、中国、ベトナム、香港、マレーシア、ミャンマー、日本などへも仕事で出向いている。
    E-mail:sai@ssfconsultation.com
    URL:http://www.ssfconsultation.com

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