露出補正機能+-で“光の量”を調整
【仕様】ISO160. 1/100. F3.2(+0.3で撮影)
この写真は曇りの日に撮影したものです。タイの晴れの日は光が強すぎるので、曇りの日のほうが優しい雰囲気に写ります。手前に木の枝があり、人物より背景の方が明るいという状況で人物にフォーカスし、その前後をぼかした仕上がりです。
A絞り優先モードで撮影。ピントの深さなどを生かした撮影をしたいときに便利。背景をぼかしたい時はF値を小さい数字にする。
【仕様】ISO200. 1/1000. F5.6
「フォーカスエリア」機能を使い、ピントを中心ではなく少し右にずらして人形に合わせました。
左:【仕様】ISO100. 1/400. F6.3
右:【仕様】ISO2000. 1/30. F5
風景は何を撮りたいのか、それに合わせて調整することが重要です。
用語解説
シャッタースピード
○○分の1秒を表す。シャッタースピードが早ければブレは少なくなるが、レンズに入る光の量が少なくなるので、明るいレンズが必要となる。
ISO感度
数値が大きくなるほど感度が高くなり、光をとらえる能力が上がるが上げすぎるとノイズが出るので適正値を見分けることが重要。
設定切替ダイアル
オートやパノラマのほか、ISO感度と絞りはカメラが自動設定してくれるSシャッタースピード優先、絞り以外をカメラが自動設定するA絞り優先、プログラム、マニュアルモードなどがある範囲は狭くなる。
+-設定ダイアル
明暗の差が大きいシーンや、撮りたいものが明るすぎたり暗すぎたりする場合に効果的です。
F値
F値を大きくすると、ピントの合っている部分の前後もピントが合っているように見える。逆に小さくすれば、小さくするほどピントの合って見える範囲は狭くなる。
MEMO 覚えておくと便利!
- 人物の顔が暗くなってしまう場合は、レフ板を使用し顔に光を当てるのですが、白い紙や布でも代用可能です。
- 室内などで見た目より赤みを帯びた仕上がりになってしまう場合は「ホワイトバランス」機能を使うと便利。電球や日光などのモードがあり色合いをカメラが調整します。
- ファインダーがあるカメラでは、ファインダーを顔にしっかりと当てることによりホールド感があがります。
Photographer
山神千里
日本大学芸術学部写真学科卒業。
広告代制作会社勤務の後、フォトグラファーを志し広告カメラマンの助手を経て独立。現在は日本とタイで広告、料理雑誌、ガイドブック用写真など幅広く扱う。
カメラを学び始めたとき50mm相当(35mm判換算)F1.4のレンズからスタートしました。これは人間の視界に近い画角を持っていると言われています。
またズームがないため被写体に近づいて撮影する必要があり、構図を考えるということにおいて学べることが多いレンズです。初心者の方にも、もう一度カメラを学びたいという方にもお勧めのレンズだと思います。