ジェトロらがSDGs入門セミナーを開催

10月15日、ジェトロ・アジア経済研究所およびジェトロ・バンコク事務所主催による「SDGs入門セミナー」がバンコク都内で開催された。SDGs(エスディージーズ)はSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の頭文字を取った言葉。持続可能な開発を進めるために、2015年9月の国連総会で採択された国際目標で、17のゴール、169の目標から成る。

アジア経済研究所研究推進部の佐藤寛上席主任調査研究員は、貧困や飢餓の撲滅、保健や教育の普及などSDGsの17のゴールをそれぞれ説明しながら、SDGsと企業活動がどのように関係するのかを解説。特に、8個目の「ディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)と経済成長」、12個目の「責任ある生産と消費」については「どんな企業も避けては通れない」と語った。さらに、多国籍企業はSDGsへの取り組みを進めており、裾野産業の企業も対策を取らなければ、サプライチェーンから外される可能性もあると指摘した。

また、佐藤氏をモデレーター役に、在タイ日本人起業家の大畑尚則氏、小田原靖氏、杉山佳久氏によるパネルディスカッションも行われ、タイでのSDGsの取り組み、課題などが話し合われた。

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