航空鉄道サミット デジタル化における輸送機関の役割とは

国際航空鉄道機関(IARO)とタイの技術工学・専門プロジェクトを運営・管理するプロジェクト・プラニング・サービス(PPS)、PPSワンワークスは11月20日、バンコク市内で「国際航空鉄道サミット」を共催した。2020年以降のタイの優先事項と、長期的な成功に導くための施策を、利害関係者はどのように遂行するべきかなどを議論した。

世界的に急速に広まっている建設業界のデジタル化。建設費の大幅削減を実現する建設情報管理(BIM)を取り入れる業者も増えており、建設業界は新時代を迎えている。イベントには、約30ヵ国から約600人が参加。世界から集結した輸送・建設専門家は、大規模な都市インフラプロジェクトが多くの課題に直面している現在、BIMの推進力と、技術が次の水準に到達するための連携の重要性について意見を交換。日系企業では、土木および建築工事の設計・施工などを行う三信建設工業がブースを構えた。

午前中は、タイと海外の業界および政府機関の代表者が登壇。在タイ・イタリア大使のロレンツォ・ガランティ大使は、「我が国の鉄道会社などは、インフラ整備を本格化しているタイを含め東南アジアでどのような事業機会に関与できるかを模索している」と期待を示した。

続いて、PPSのポントンCEO、タイ空港公社(AOT)企業戦略部のラチダ部長らが、空港と都市鉄道のインフラ網などについて語った。午後のセッションは、「AIRRAIL 2019」と「Innocon Bangkok」に分かれて開催。前者では、鉄道連結の技術、運用、開発、マーケティング、ブランディングの世界的な動向と、輸送サービスの成功事例など交えて意見を交換した。

バンコクは現在、都市人口1,000万人と年間2,000万人の外国人観光客を3つの空港を接続する計画などインフラ開発ブームに見舞われている。世界でも最も大規模で意欲的な航空鉄道インフラ開発の1つで、サミットでは、これらの取り組みを成功させるために必要な戦略、計画、連携、資金調達法などに焦点を当てた。

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