アジアの風水①

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アジアの風水①
今回から、アジア各国における風水にまつわるエピソードをご紹介します。
韓国
旧日本軍が1910年9月30日に建設した朝鮮総督府庁舎は95年に取り壊されました。そこには、庁舎が風水の気を断絶しているとの理由もありました。撤去作業は95年8月15日の解体記念式典後、翌96年の年末まで掛かりました。以降、韓国は経済的にも大きく発展しました。
シンガポール
建国の父と言われている李光躍(リー・クアンユー)元首相は65年にマレーシアから独立した際、有名な風水師でもあった光明山寺の住職に助言を求めました。その助言に基づき、シンガポールの全国民が裕福になるようにとの願いを込めた八角形の1ドル硬貨を作成しました。その後のシンガポールの経済発展はご存知の通りです。このコインは現在でも使用されています。
また、2008年4月に始動した巨大観覧車シンガポールフライヤーは3ヵ月後、回転の向きを反時計回りから時計回りに変えましたが、その理由も風水上時計回りにした方が良い運気をもたらすためです。
タイ
ワット・プラケオ(エメラルド寺院)の真横にある国防省前に陳列されている大砲は以前、建物の前を向いていました。しかし、風水師の指示に従って玄関を境に、左と右に向け直しました。
また、カシコン銀行本店はある風水師の勧めでライオンを設置したところ、お客様からの苦情が相次ぎました。そのため、別の風水師に相談して大きな象に替えました。
台湾
16年4月に鴻海精密工業がシャープを買収しました。通常であれば買収調印式は、年度末の平日3月31日(木曜日)もしくは4月1日(金曜日)が選ばれます。しかし、鴻海精密工業の会長は顧問風水師の指示通りに、4月2日(土曜日)の午後3時以降に調印しました。
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ビジネスコンサルティング会社
SSF CONSULTATION LTD代表
鶴田 雅子1989年、英国のレイブンズボーン大学留学中に、世界的に有名な風水大師葉清海氏から風水師としての才能を認められ、最初で最後の日本人内弟子として彼が89歳で他界するまでの約30年間、風水を学んだ。チュラロンコーン大学教育学部高等教育課で博士号を取得後、風水を中心に取り入れたビジネスコンサルティング会社SSF CONSULTATION LTDをタイ、バンコクに2009年に設立して現在に至る。タイの他、アメリカ、インド、インドネシア、英国、カンボジア、シンガポール、台湾、中国、ベトナム、香港、マレーシア、ミャンマー、日本などへも仕事で出向いている。
E-mail:sai@ssfconsultation.com
URL:http://www.ssfconsultation.com
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