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導入企業急増中!最新クラウド事情

世界中の企業がクラウドを導入する理由とは

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    前回は米国防総省でもクラウドが採用され、世界的にも大きなマーケット(約4.8兆円規模)になっていると紹介しました。
    今回は、なぜ世界中の企業が挙ってクラウドを採用するようになったかを話したいと思います。

    クラウドが持つ4つのコストメリット

    クラウドを採用する理由として主に挙げられるのがコストメリットです。そこで、クラウド(IaaS)において世界で最も使用されているAWS(アマゾンウェブサービス)を例に説明をします。

    まず第1に、初期コストがなくなる点が挙げられます。初期費用や導入費用がなく1時間当たりの従量課金のみで使用できるため、サーバーを購入しないとサービスを利用できない旧来のシステムに比べて、サービス開始時のコストを大幅に削減できます。

    第2に、時間単位で課金されるので無駄な時間に動作させないことでコストを抑えることができます。図表1は、あるネットサービスにおけるアクセス量の時間単位の遷移を示したものです。クラウドを使わない場合、ピークタイムに合わせてサーバーを用意する必要があります。クラウドを使えば時間単位でサーバーの使用リソース量を調整し、アクセス数に応じた金額のみの支払いが可能になります(図表1参照)。

    イベント等で多くのアクセスが見込まれる場合にはリソースを多く用意しておくこともできます。社内のみで使うシステムであれば、平日の9時~18時のみ動作させることで約4分の1までコストを抑えることも可能になります。

    第3には長期契約での割引があります。AWSでは例えば、1年間の利用費を先払いすることで約15%〜35%までの割引が受けられます。長期契約の仕方によっては、最大72%の割引になります。

    第4には信頼性を上げるための機能が標準提供されています。例えば、サーバーの負荷を分散させるロードバランサーは数十万円から数百万円する高額な機材ですが、AWSでは時間単位の利用ができ月2,000円程度から使用できます。このような機能を上手く使うことで、保守に掛かる手間や費用を大きく抑えることができます。

    その他、コスト以外のメリットとして近年、話題になることの多いAIやIoTとの親和性の高さがあります。現在、AIやIoTの技術基盤はほとんどがクラウド上で動いていると言っても過言ではありません。

    最後に、セキュリティについても触れておきます。当初はセキュリティが低いイメージがあったクラウドですが、現在では米国防総省のような世界で最もセキュリティに注意するような組織でもクラウドが採用されるようになるなど、目覚ましくセキュリティ機能が上がり、信頼性が向上しました。

    このようなメリットのため世界でクラウドという新しい技術が積極的に採用されています。今後タイでもクラウドを使う企業が増えていくと言われています。

    次回は、クラウド(IaaS)の機能とはどのようなものかについて書かせていただきます。

    寄稿者プロフィール
    • MD 三並慶佐
    • classmethod(Thailand)Co., Ltd.MD 三並慶佐

      2000年法政大学工学部電子情報学科卒。日本で15年間以上のWEB、エンタープライズやソーシャルゲームなど多くのシステム開発を行う。16年青年海外協力隊として、タイ国トラン県にコンピュータ教師として赴任。20年クラスメソッドタイランドを立ち上げ、タイでクラウドの導入支援を行う。

    Classmethod(Thailand) Col.,Ltd

    \こちらも合わせて読みたい/

    VOL.1 米国防総省でも採用されたクラウドとは

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