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クラウドにおけるBCP

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    東日本大震災から10年が経ちました。管理職を務める方の中には、災害時の業務継続計画(BCP)の策定などを行っている方もいると思います。今回はクラウドではどのようにBCPを考えていくのか、AWS(アマゾンウェブサービス)の機能紹介を絡めて説明したいと思います。

    今年3月10日に、フランスにある欧州最大のデータセンターで火災が発生し、ビルが全焼しました。データを保管していたオンラインサービスが軒並み一次停止し、一部ではデータが完全に消失してしまったケースなどもあるということです。万全を期して作られているデータセンターといえども障害が起きてしまう、という悪い事例になってしまいました。

    AWSではこういった事態を防ぐため、リージョン、アベイラビリティゾーン、エッジロケーションという概念が存在します。

    AWSには世界中にデータセンターがあり、これら物理的な場所をリージョンと呼びます(図表1)。

    AWSのリージョンマップ

    アジア圏では東京、大阪、ソウル、香港、北京、寧夏、シンガポール、ムンバイ、シドニーなどにあります。タイだと一番近いのはシンガポールとなっています。

    各リージョンの中には、いわゆるデータセンターとなるアベイラビリティゾーン(以下AZ)が複数あります。例えば、シンガポールには物理的に分離された3つのAWS用のデータセンターが存在しています。

    これらに加えて、エッジロケーションというものもあります。これは、データ転送のキャッシュ用に用意されたデータセンターになり、高速伝送を行うための機能が用意されています。エッジロケーションはバンコクにも用意されているため、このキャッシュを使う設定をするとタイ国内で高速配信が可能になります。

    BCP(事業継続計画)において一番重要なのは障害があってもサービスが稼働できる、またデータが消えないという点になってくると思います。

    AWSにはRDSというデータベース機能があります。そこにマルチAZという機能があります。これは簡単な設定をするだけで複数のAZにデータの複製を持ち、データセンター自体の障害でもデータの消失を防いだり、サービスを継続できる機能です。

    データを守るためにはバックアップも重要です。AWSにはS3という高い耐久性(99.999999999%)のストレージ機能があります。S3では、物理的に別れた3つの場所(AZ)に自動的にデータを冗長に保存することで信頼性を高めています。重要なデータをS3上に定期的にバックアップを取ることで、いざというときにデータ復旧が可能になります。

    このように全世界に数多くのデータセンターがあるAWSだからできる信頼性の向上方法があります。AWSには他にも多くの機能がありますが、今回はBCPの観点から、データを確実に守るという部分に注目して紹介させていただきました。

    寄稿者プロフィール
    • MD 三並慶佐
    • classmethod(Thailand)Co., Ltd.MD 三並慶佐

      2000年法政大学工学部電子情報学科卒。日本で15年間以上のWEB、エンタープライズやソーシャルゲームなど多くのシステム開発を行う。16年青年海外協力隊として、タイ国トラン県にコンピュータ教師として赴任。20年クラスメソッドタイランドを立ち上げ、タイでクラウドの導入支援を行う。

    Classmethod(Thailand) Col.,Ltd

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