当ウェブサイトでは、サイトの利便性向上を目的に、クッキーを使用しております。 詳細はクッキーポリシーをご覧ください
また、サイト利用を継続することにより、クッキーの使用に同意するものとします。

タイ・ASEANの今がわかるビジネス経済情報誌アレイズ

ArayZロゴマーク

PACKTOSS

包装資材の最適化でコスト削減 包装のプロに聞くパッケージ事情①

  • この記事の掲載号をPDFでダウンロード

    メールアドレスを入力後、ダウンロードボタンをクリックください。
    PDFのリンクを送信いたします。

メールアドレスを入力後、ダウンロードボタンをクリックください。PDFのリンクを送信いたします。

    ダウンロードができない場合は、お手数ですが arayz-info@mediator.co.th までご連絡ください。

      商品パッケージから工業部品の梱包まで、物流には欠かせない包装資材。実はそこにも、物流効率化やコスト削減の余地が隠されている。タイを拠点に包装資材の設計、開発を手掛ける日本パクトス(タイランド)のMDで、日本包装技術協会の講師でもある小坂隼人氏にポイントを聞いた。

      新型コロナウイルスによって業界として
      どのような影響がありましたか?

      新型コロナウイルスのパンデミックがあり、世界は大きく変わりました。一番の変化は、人が動かなくなったことです。感染予防のため、リモートワークや遠隔会議が進んで移動することが減り、各国の入国規制で飛行機も飛ばなくなりました。

      ただ、人が動かなくなっても、人が生きている以上、世の中は動きます。何が動いているかというとモノです。人が動かなくなった以上に、モノが動くようになりました。

      モノが動くということは必ず包装、パッケージというものが付随します。

      コロナ前からECが発達して包装、パッケージの需要は増えていましたが、その流れが加速しました。今後、新型コロナウイルスが落ち着いても、この流れは止まらないと思います。

      包装管理士の資格も持つ小坂隼人氏

      日本包装技術協会の包装管理士の資格も持つ小坂隼人氏

      包装資材に関して、どのような点を企業は
      見落としがちなのでしょうか?

      最適な包装資材を用いることで、コストを抑えることに繋る

      包装やパッケージの素材にはたくさんの種類があります。段ボール、板紙、プラスチック系、発泡素材系など、様々な用途に合わせて選ぶことができます。

      段ボールの材料一つとっても、実は数十種類あります。これだけの素材がある中で、製品を包む最適な素材、最適な方法を選べていない可能性があります。

      例えば製造業の多くの企業様では、自社の製品については素材や形状、生産工程に工夫をして長年コスト削減に取り組まれており、既に削減する余地がないかもしれません。

      一方で工場全体を見渡してみると、製品を出荷する際の包装資材や物流に余分なコストが掛かっていることを見落としがちです。

      これは、社内に包装やパッケージを専門に担当している部署を持つ会社が非常に少なく、パッケージ工場などにすべて任せてしまっていることが原因です。

      このような場合、段ボールなら段ボール、プラスチックならプラスチックと、そのパッケージ工場で扱う限られた素材しか提案されません。また、過剰包装にもなりがちです。素材に捉われず最適な包装資材を用いることで、コストを抑えることに繋がります。

      包装資材に加えて大切なのが、そのレイアウトです。一度に運べる量が増えれば、物流コストを削減できます。同じ向きだった製品を向かいあうように並べるなど、パッケージのレイアウトを改善することで、同じ大きさでも積載量を増やすことができます。

      そうやって細かい部分まで突き詰めていくことで従来に比べ10%~15%、時には25%物流コストを削減できた例もあります。今、タイから日本にコンテナを送ると1本で数十万円掛かります。

      数%でも削ることができれば、年間に換算すれば大きな額になります。

      その中で御社が持つ強みは何でしょうか?

      弊社は自社工場を持たないファブレスのパッケージ専門業者として、包装資材のデザイン、設計に特化し、製造はタイをはじめとし、中国、ベトナム、マレーシア、インドネシアの提携工場に委託しています。あらゆる素材を扱っていますので、お客様の製品に最適な素材を「お客様視点」で選び、提案することができます。

      他にも、お客様の工場の場所、製品の重量、コンテナの積載量、通過点、出荷国、港からの移動距離など、弊社はあらゆる情報を全て集めて必要なパッケージの強度をシミュレーションして素材を選定、設計ができるノウハウを持っています。

      前職も含めて20年以上、包装(パッケージ)の開発、設計に携わり、幅広い分野の包装を手掛けてきました。前職では製造拠点が集まる中国を中心とするビシネスでしたが、徐々に製造拠点が中国から東南アジア諸国に広がっており、その中で、タイで大手ブランドのスマートフォンのパッケージを作る仕事に携わる機会がありました。

      タイは東南アジアのハブとして情報が集まる場所です。東南アジアへの流れをいち早く掴み、ビジネスに繋げいくことを目的として、タイに日本パクトスを設立しました。

      これまで包装資材に目を向けていなかった企業様や、一度検証してみたいと思われた企業様はぜひ、お気軽にご相談いただければと思います。


      包装管理士の資格も持つ小坂隼人氏

      Nippon Packtoss(Thailand)Co., Ltd.
      32/31 Soi Nawamin 135, Nawamin Road, Nuan-Chan, Bueng Kum, Bangkok 10230
      Thailand
      Tel:095-752-9436(TH)、090-2551-9270(JP)
      E-mail:hayato.kosaka@packtoss.com
      URL:https://www.packtoss.com/ja/

      • この記事の掲載号をPDFでダウンロード

        メールアドレスを入力後、ダウンロードボタンをクリックください。
        PDFのリンクを送信いたします。

      メールアドレスを入力後、ダウンロードボタンをクリックください。PDFのリンクを送信いたします。

        ダウンロードができない場合は、お手数ですが arayz-info@mediator.co.th までご連絡ください。

          人気記事

          1. タイ自動車市場〜潮目が変わった2023年と日系メーカーの挽回策〜
            タイ自動車市場〜潮目が変わった2023年と日系メーカーの挽回策〜
          2. ASEAN-EV市場の今〜タイ・インドネシアEV振興策および主要自動車メーカーの戦略〜
            ASEAN-EV市場の今〜タイ・インドネシアEV振興策および主要自動車メーカーの戦略〜
          3. Dear Life Corporation CEO 安藤 功一郎
            Dear Life Corporation CEO 安藤 功一郎
          4. なぜタイ人は日系企業を辞めるのか?
            なぜタイ人は日系企業を辞めるのか?
          5. タイ国外への支払いにかかる源泉所得税・前編
            タイ国外への支払いにかかる源泉所得税・前編
          6. タイの歴史の振り返りと未来展望
            タイの歴史の振り返りと未来展望
          7. タイ駐在中の生活で困ることとは?解決策もご紹介
            タイ駐在中の生活で困ることとは?解決策もご紹介
          8. 2023年のASEANの自動車市場の見通しと注目されるトレンド
            2023年のASEANの自動車市場の見通しと注目されるトレンド
          9. 分岐点に立つベトナムの国民車メーカー・ビンファスト
            分岐点に立つベトナムの国民車メーカー・ビンファスト

          広告枠、料金など詳しい情報は
専用ページをご覧ください。

          広告枠、料金など詳しい情報は
          専用ページをご覧ください。

          広告掲載についてページを見る

          お電話でのお問い合わせ+66-(0)2-392-3288

          タイ・ASEANの今がわかるビジネス経済情報誌

          閉じる