中小企業社長兼経営コンサルによる、現場発-経営論

第11回 タイ人スタッフの管理について

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Q:社内のタイ人スタッフの管理に困っています。どのように対応すればよいでしょうか。

A:経営相談から会食の場の話題まで、タイ人スタッフの管理に関する相談は後を絶ちません。例示すると、上記のような点になるかと思います。

2・3月号ではタイ人の管理、特に退職を防ぐ方法について紹介しました。タイ人スタッフとうまく付き合っていく方法を人事管理の視点から議論した文章は、他にもたくさんあります。

他方、そもそも「なぜタイ人スタッフを自社で雇用しなくてはいけないのか?」ということを考えてみるのはいかがでしょうか。

そもそも、前述のような管理に関する問題が発生するのは、「タイ人スタッフがいるから」であって、タイ人スタッフがいなければ問題は発生しません。

この点、「タイでビジネスをやるのだから、タイ人とうまくやっていくべきだ」といった「べき論」ではなく、本来の事業の目的が長期的に継続可能性のある利益を獲得することだとすれば、その目的を達成するためにベストなタイ人の活用方法が自社で雇用することなのかどうかは、当然に立てられるべき問いです。

技術の進歩や折からのコロナ禍による働き方の変化により、組織の在り方も今までは想定されなかったものに変化しつつあります。

弊社でもこの流れに対応すべく、既存のコンサルティング業に加え、オンライン・アシスタントサービスであるBizWingsアシスタントを提供しています。タイビジネスに関する高い実務能力を有する日本人・日本語話者のタイ人アシスタントと直接やりとりして仕事を進めることができ、日本語話者のタイ人を雇用するのに比べ、安価にしかもスムーズに仕事を進めることができます。

タイ人を社内で雇用する以外のオプションの一つとして、ぜひお役立てください。

寄稿者プロフィール
  • 倉地 準之輔 プロフィール写真
  • 倉地 準之輔

    日本で大手監査法人、外資系企業勤務を経て、2013年来タイ。外資系会計事務所のジャパンデスクにて日系企業向けコンサルティング業務に従事した後、15年10月にBizWings (Thailand) Co., Ltd.を設立。経営コンサルティング業務を提供し、現在に至る。公益財団法人東京都中小企業振興公社タイ事務所経営相談員。ジェトロ中小企業海外展開現地支援プラットフォーム・コーディネーター。公認会計士(日本)。東京大学経済学部経営学科、米ケロッグ経営大学院卒業(MBA)。

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