中小企業社長兼経営コンサルによる、現場発-経営論

第17回 中小企業社長兼経営コンサルによる現場発経営論

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Q: 最近SDGsという考え方を耳にしました。これは、中小企業にも関係する話でしょうか。

A:SDGsとはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称で、国連で採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標を指します。

SDGsとはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称

17のゴール・169のターゲットから構成されており、先進国から発展途上国まで国連に加盟する全ての国、そしてその国の地方自治体、企業、個人に目標達成に向けた行動が期待されているものです。もちろん、中小企業も例外ではありません。

他方、中小企業が取り組むことにどんな意味があるのか、という話になりますが、何を隠そう中小企業である弊社は、実はSDGsの達成に真剣に取り組んでいます。そして、ゆっくりとですがそのメリットを感じるようになってきました。

一つは、従業員ロイヤリティの向上です。

SDGsのターゲットの中に、廃棄物の発生防止があります。弊社の従業員は通常昼食を近くの市場で買ってくるのですが、その際どうしてもビニール袋&使い捨て容器という廃棄物が発生していました。

そこで弊社では繰り返し使える自社デザインのトートバッグ&弁当箱を従業員に提供することにしました。

すると皆、喜々としてこれを持って市場に昼食を買いに行くようになりました。お揃いのアイテムができて、何となくうれしそうです。

自社デザインのトートバッグ&弁当箱

自社デザインのトートバッグ&弁当箱

そんなある日、従業員の一人がこんな話をしてくれました。

彼女曰く、市場で自社デザインの弁当箱を差し出して、これに入れて下さいと伝えたところ、そのお店の方にとても褒められたのだそうです。

その方が言うには「やっぱりこれからは環境を大切にしなきゃだめだよね。良い会社に勤めてるねぇ」とのことでした。

彼女は「あぁ、私は良い会社に勤めてるんだ。頑張ろう」と本当に感じたそうです。

タイにいると会社に従業員が定着しない、従業員のモチベーションが低い、という話がよく出ます。

少なくとも弊社での取り組みは従業員の会社へのロイヤリティの向上、ひいては定着度やモチベーションの向上に役立っているのではないかと感じる出来事でした。

寄稿者プロフィール
  • 倉地 準之輔 プロフィール写真
  • 倉地 準之輔

    日本で大手監査法人、外資系企業勤務を経て、2013年来タイ。外資系会計事務所のジャパンデスクにて日系企業向けコンサルティング業務に従事した後、15年10月にBizWings (Thailand) Co., Ltd.を設立。経営コンサルティング業務を提供し、現在に至る。公益財団法人東京都中小企業振興公社タイ事務所経営相談員。ジェトロ中小企業海外展開現地支援プラットフォーム・コーディネーター。公認会計士(日本)。東京大学経済学部経営学科、米ケロッグ経営大学院卒業(MBA)。

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