Book Review 社長が紹介する、一冊　Global Support (Thailand) Co., Ltd.　Managing Director 久米直也

永遠のパートナーである自分を責める前に、愛すること
『自分を愛する技術』加藤秀視著　李白社　587B

失敗した自分を責める、他人と比べてしまう、自分に満足できない。負の感情を抱いてしまう原因は『自己愛の欠如』にあるとし、生涯を共にする大事なパートナーである、自分を愛することの重要性と、具体的な方法論について解説されている。
久米社長は、“自己愛とは悩み、行き詰まったときにこそ求められる、真実を見る目と物事を吸収するための土台作りである”という理論に共感したと話す。
「将来がわからない、自分のやりたいことが見つからない、完璧にできない自分を責めてしまう―。人は悩むと、それを解決するためにスキルや自己啓発思想を身に着けようとしますが、この本では自分のことを好きになる、愛するという根本なしに、それらの知識は身につかないと論じています」。
他人の説いたスキルや知識は、結局は他人のもの。自分のことは自分で身につけなければならない。そのためには自分を愛し、許し、認めることで物事を本質から純粋に捉え、より良く物事をキャッチできるようになる土台を作る必要がある。この土台を作ることで、パフォーマンスを上げていくことができるのだ。
「例えば子供を育てるために働く、好きな恋人のために料理を覚えるなど、誰しも好きな人や愛する人のためなら頑張ることができます。それと同じで、愛する自分のために頑張ろうと思えるかどうか。スタッフや周りの人が道に悩んでいるときにも、まず自分を愛することを伝えてほしいですね」。