Book Review

Book Review 社長が紹介する、一冊 BBS (Thailand) Co., Ltd. 松江芳夫氏

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BBS (Thailand) Co., Ltd. 
COO 松江 芳夫
福岡県久留米市出身。立教大学を卒業後、日立ソフトウェアエンジニアリング(現日立 ソリューションズ)入社、2004年から中国アジア市場を担当する。2011年よりBBS(ビジネスブレイン太田昭和)へ出向。
2012年シンガポール支店を立ち上げ、今年6月タイ法人を設立、現在に至る。
2 JASMINE 12th Fl., Soi Prasarnmitr (Sukhumvit 23),
Sukhumvit Rd., North Klongtoey, Wattana, Bangkok 10110
092-854-0212
www.bbs.co.jp/th

『稲盛和夫の実学』 稲盛 和夫著 日本経済新聞出版社 239B

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経営の透明化とは 最強経営者の会計手法

京セラ、KDDIの創設者である稲盛和夫氏がゼロから学び実践してきた会計学、7つの原則を記した著書。企業を長期的に発展させるためには、企業活動の実態が正確に把握されなければならないとして、経営者がその中枢である会計=数字を把握することの重要性と原則が簡潔にわかりやすく説かれている。
日系企業向けに会計・経理サポートを行うBBS(Thailand)松江COOが本書と出会ったの
は、約10年前。日立勤務時代の営業部長就任時、先輩からの紹介がきっかけだった。その後も会計コンサルティング会社であるビジネスブレイン太田昭和への出向を機に、そし
て今年、同社タイ現地法人の設立を機に読み返した。現地法人の経営者として読むと、”
経営の透明性”の重要性が再確認でき、これまで以上に著者の経営哲学に共感できたと話す。
「企業が健全に成長していくためには、”1対1の対応”を貫き、経営の状態を一目瞭然に
示し、かつ、経営者の意志を徹底できる会計システムを構築しなければなりません。故に
現地法人の経営者は常に数字を把握しておく必要があるのですが、タイでの経営という
観点からは会計や税務の基準が異なるうえ、経営者自身が経理部門出身者とは限らず、その結果、現地経理スタッフや記帳代行業者に任せきりになってしまいがちです。そうなるとタイムリーに経営に関する数字の把握ができず、記帳ミスなど不透明な経理処理が発生し、さらには不正が発生する危険性があります。不正のきっかけは出来心が多数です。”ダブルチェック”により人の心が持つ弱さから社員を守ることも重要です。私も経理部門出身ではありませんが、そうしたこの本の考え方が実務にとても役立っています。是非ご
一読または再読されることをお勧めします」。

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