ブック 2019.06月号

世界で出会ったしばられない働き方『路上ワークの幸福論』


中野陽介
会社員、画家、路上ワーカー。1987年福岡県生まれ。19歳で米国・ロサンゼルスに渡る。2009年にLos Angeles City College教養学部卒業。12年にタイに移住し、サラリーマンと芸術家の 「二足のわらじ」生活をスタート。16年からは1年間をかけて22カ国をめぐる世界一周旅を敢行。17年に帰国し、東京でも路上ワークをスタート。18年には、ニューヨークで路上ワークデビュー。現在、平日はサラリーマン、週末は路上ワークという生活を送っている。


中野陽介著
CCCメディアハウス 687B

 「可動経済」、「創作経済」、「スキマ経済」など、路上は可能性に満ちていた!本誌の連載コラムなどを再編集して出版した同書は、世界中で新しい働き方を実践する100人以上の「路上ワーカー」を写真と文章で紹介する。

 自らサラリーマンと路上ワーカーとして二足の草鞋を履き、古くて新しい働き方を実践し、現代の「働き方」「生き方」を考察。メキシコ・メリダで両手にお菓子を持ってバス車内で売り込みに励む人、ボリビアの路上で文房具を売る人、タイではカスタマイズしたバイクでソーセージを販売する人、そしてニューヨークのフードトラックなど、世界38都市で見た「路上の幸」を語る。

 自分探しに出た世界一周の旅で、絶景や有名な芸術作品、美味しい食事よりも感動したのが「路上ワーカー」たちの生き生きとした姿だった。著者が「路上の幸」と名付けた、路上を仕事場とする彼らの人間力が生む数々の偶然の幸についても述べる。

 タイにゆかりのある著者は、2012年からバンコクで従業員数200名の上場企業の営業部長として勤務すると同時に、芸術家活動(個展、芸術研究会、雑誌連載、路上ワークなど)を行った。15年にはバンコクで個展を開催するなど、充実した生活を送った。

 「日本の芸術を叩き起こす」をテーマにした「芸術入門サイト」(art-geijutsu.com)は20万アクセス突破。現在は、日本の会社に勤務をしながら、東京の明治神宮入口で 「無料絵画」路上ワークを続けている。

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