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Book Review 社長が紹介する、一冊 Asian Identity Co., Ltd. 中村勝裕

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Asian Identity Co., Ltd.
CEO & Founder 中村勝裕

愛知県出身。上智大学外国語学部卒後、ネスレ日本入社。その後、コンサルティング会社リンクアドモチベーション、GLOBIS ASIA PASIFICを経て、2014年よりタイに移住、タイ人ととも にAsian Identity Co. Ltdを設立。日本人とタイ人の混成チー ムで、日系企業の人材開発、組織活性化を支援するコンサル ティングを行っている。

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Asian Identity Co., Ltd.
Major Tower Thonglor Fl.10, 141 Soi Thonglor 10, Sukhumvit Road, Khlong Tan Nuea, Wattana, Bangkok 10110
http://asian-identity.com

『ウィニング 勝利の経営』 ジャック・ウェルチ/ スージー・ウェルチ著 斎藤聖美訳 日本経済新聞出版社 933B

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20世紀最高の経営者が教える、最高の会社を作る方法

米ゼネラル・エレクトリック(GE)社で20年にわたりCEOを務めた、20世紀最高の経営者とも呼ばれるジャック・ウェルチの著書。会社経営のノウハウだけでなく、キャリアアップを目指す人にも役立つ指南が詰まった、ビジネス書として網羅性の高い一冊だ。
“競争相手のことなんかどうでもいい。社内でコミュニケーションが取れないことのほうが、よっぽど恐ろしい敵だ”と記している通り、ウェルチは経営者の仕事で一番大事なのは人事だと明言している。中村社長は、本書で登場する4つの原則の中でも『率直さ(Candor)』と『選別(Differentiation)』の考え方に共感し、日々心に留めていると話す。
「上辺の会話ではコミュニケーションが取れたとは言えず、社員と本音で話し合うには率直でなければなりません。また、誰を評価して、誰を評価しないかという選別には明確な基準が必要です。たとえ優秀な社員でも、会社の価値観と合わなければ、その存在は組織にとっては悪影響となります。残る2つ、会社が勝つために突き詰めて考える『ミッション&バリュー(Mission and Value)』と、一人一人の声に耳を傾ける『発信権と尊厳(Voice and Dignity)』も、人事マネジメントに求められる重要な事柄です」。
中村氏は、日英で出版されている著書に関しては両方揃え、タイ人社員にも共有しているという。「本には“出会うべきタイミング”というものがあります。ある時点で読んで共感しなかったとしても、10年後に読んだらより理解、共感できるということもあります。そうした自分の変化が実感できるのも本の面白いところです」。

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