不動産のプロ・GDM記事

GDMが解説する<業界動向> -サービスセクター編-

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タイ経済を読み解くにあたり、SET(Stock Exchange of Thailand)に上場している企業の売上規模を把握しよう。 第10回は、サービスセクターのメインプレーヤーをご紹介。

サービスセクターの動向

サービスセクターは、観光や輸送、ヘルスケアなどを扱っているセクターです。その中で今回は、タイ国内の産業の中でも海外から高い評価を受けている「ヘルスケア」にフォーカスします。

ヘルスケアは、主に医療サービスやヘルスケアサービス、薬品の研究製造等を行っている分野です。タイの医療市場の特徴としては、1,国民所得の上昇、社会保障制度の改革による医療ニーズや医療環境の変化、2,医療ツーリズムによる外国人の医療ニーズの高まり、3,高齢化の進行、が挙げられます。

従来の社会保障制度では、公務員等、人口の約8%しか医療給付のカバーが対象になりませんでしたが、2002年に国民医療保障制度が施行されたことでカバー率が約75%に到達しています。この制度では、事前に登録された公共の医療機関のみが利用されますが、本人負担が30バーツ、低所得者は無料となっており、医療環境が大きく変化しています。

タイは、医療ツーリズム発祥の地として認知されており、毎年多くの外国人が高品質で安価な医療サービスを求めてやってきます。2004年に政府は、タイをアジアの医療拠点とする計画を策定しており、①高度医療サービス、②古式マッサージ等のヘルスケアサービス、③ハーブ製品の3つの主要領域を推進する国家政策を行ってきました。医療ツーリストの受入数は2001年の約60万人から2012年には約253万人に増加しており、大きな外貨獲得手段となっています。

ヘルスケア分野は、高級プライベート病院は外国人の医療ツーリスト受入れ、公共病院は社会保障制度の被保険者受入れ、と上記に挙げた特徴の役割分担がなされている傾向がありますが、共に業績は伸びており、医療市場全体としては今後も成長していくことが予想されます。

出典:SET

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※本資料は情報提供を唯一の目的としており、予測・分析の妥当性などは独自でご判断ください。

GDM(Thailand) Co.,Ltd.

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http://www.gdm-asia.com
Mail: gdm-info@gdm-asia.com

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