2016.09月号

IIJがタイ大手複合企業、TTCグループ傘下の情報通信サービス事業と合弁会社を設立

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1990年代に日本初の国内インターネット接続事業者として創業、以来、業界のパイオニアとして事業領域を拡大と成長を続けてきた株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)の丸山孝一・執行役員が、タイにおけるクラウド事業参入の意義と展望を語った。

【グローバル展開するお客様のITインフラをサポート】

タイはこの10年間で急速な経済成長を遂げています。モバイルの普及率も非常に高く、今も昔も、日本企業にとって最も魅力的な投資先国の1つであるといえます。ITに関しても、タイ政府が2014年にデジタルエコノミー戦略を発表したことから、IIJも今後さらなる活性化が見込まれるタイのクラウドマーケットに参入するチャンスを伺っていました。
IIJは日本で初めての商用ISP(インターネットサービスプロバイダ)として、約25年もの間、日本の通信業界を牽引してきました。クラウドという言葉がまだなかった2000年から、クラウドの先駆けとなるサービスをスタートし、クラウド基盤の構築や運用に関する技術と経験を蓄積することで、日本ではトップレベルのクラウド事業者へと成長。この強みを活かして、積極的に米国や欧州、またアジアのクラウドマーケットに進出してきました。
今回タイのクラウドマーケットに参入するにあたってパートナーシップを組んだTCC Technology(TCCT)は、タイのITインフラ市場におけるパイオニアとして、20年に渡る歴史とデータセンターの運用実績を誇っています。また、クラウドサービスの提供や、ASEAN地域へのビジネスエリアの拡大を通じて、本業であるデータセンター事業の付加価値を高めています。
ASEAN経済共同体(AEC)を契機にビジネスがますます加速するASEAN市場では、IIJが持つ技術力だけでなく、TCCTが持つインフラ面での強みが不可欠であると考え、合弁でクラウドサービスを提供する新会社Leap Solutions Asiaを設立しました。Leap Solutions Asiaは、中〜大規模の企業、官公庁、日系のグローバル企業にクラウドサービスを提供し、AECにさらなる投資を呼び込むことを目指しています。

【現地企業に必要なIT環境をフレキシブルに提供】

IIJとTCCTの両社は交渉の早い段階から、市場調査を進め、タイが既にASEANでも1、2を争うクラウドマーケットにまで成長し、エンタープライズの普及に関しても大きな可能性を秘めていると考えてきました。この恵まれた環境の中で、タイの有力なコングロマリットの1つである、TCCグループとパートナーシップを組めたことを、大変嬉しく思っています。タイのマーケットにこれまでなかったような、フルスケールのクラウドサービスの提供を通じて、Leap Solutions Asiaが今後タイ国内のNo.1のクラウド事業者になれると考えています。
今後は、安定性、セキュリティ、フレキシブルなコスト体系などのサービスの特長を積極的にアピールすると同時に、企業の情報システムをクラウドへ移行することのメリットを積極的に訴えかけることで、Leap Solutions Asiaが提供するクラウドサービスのポジションを、より強固なものにしていきます。さらにその次ステップとして、BDaaS(Big Data as a Service)、BPaaS(Business Process as a Service)、IoT(Internet of Things)に代表されるような「スマートクラウド」に関連した様々なメニューの提供を予定しています。私達のイノベーションがお客様のビジネスに変革を起こし、その後のビジネスの急速な成長につながると強く確信しています。

TCCTについて
TCCT(T.C.C. Technology Co., Ltd.)は高品質なデータセンター運用を通じて培ってきた豊富な知見や技術力を持つ、タイで唯一のSAP認定クラウド事業者です。データセンター事業のほかにネットワーク接続事業、コンサルティング事業を展開しており、クラウド事業はASEAN域内における「デジタルゲートウェイ」としての役割を加速させるための成長戦略の柱と位置付けています。

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丸山 孝一 Koichi Maruyama
Executive Officer,
Director of Global Business Division
Internet Initiative Japan Inc.

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