2019.10月号

生産、物流現場カイゼンの 知恵を学ぶ

vol.1 割れ窓ガラス理論

はじめまして! 一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会バンコク支店の門脇です。今月から生産現場、物流現場の皆さんにちょっとだけ役立つ(笑)『現場カイゼンの知恵』をお届けします。少しだけお付き合いください。
『会社の体質、現場の体質』って考えたことありますか? 「なんだか最近たるんでいる」「こまかな品質トラブルが多い」といったことがあれば、ぜひ立ち止まって考えてほしいことをお伝えします。
『割れ窓ガラス理論』って知っていますか? 窓ガラスが割れたまま放置されていると「誰も注意を払っていない」という象徴になり、他のガラスも全て割られます。更にエスカレートして、周囲の治安が悪化し、犯罪が増える、という理論です。
元ニューヨーク市長のジュリアーノ氏が治安悪化を放置せず、治安回復に向け実践し大きな効果を上げたのが有名です。就任から5年間で殺人が67.5%、強盗が54.2%、婦女暴行が27.4%減少しました。
東京ディズニーランドでは、設備等のささいな破損の修繕を頻繁に行うことで、従業員や来客のマナーを向上させました。
現場も同じではないでしょうか? 小さなことをちゃんとやる、決まっていることを守ると、大きな変化が生じます。
逆も然りです・・・・・・・・
例えば、作業者が工具を使用後に本来決まっていた場所ではなく、機械の横に放置しました。リーダーがそれを見過ごし、注意を払わなかったとします。スタッフは「何だ、見てないじゃん」「じゃあ、工具はどこにおいてもいいんだ!」となります。そうすると、工具以外でもどこに置いてもよいと判断してしまいます。
悪事は放置すれば、伝染します。そして、皆が『本来やるべきこと』もどんどん疎かになり、結果、品質も悪化、不良品が流出します。そのため、2S(整理整頓)が必要となってくるのです。
だれでも知っている2Sですが、「そんなことして品質がよくなるの?」「生産性があがるの?」という声をよく聞きます。しかしその理由を明確に答えられない管理監督者がいる現場が多いのはとても悲しいことです。
2Sを行わなければならない理由は「会社の体質を維持、継続するため」と私は定義付けています。
最近なんか、たるんでいるなとか、品質問題が増えたなと思ったら、ぜひ現場巡回し2Sを徹底させてください。本来の姿ではない状態が現場のどこかにあるはずです。
今月はここまでです。また、来月お会いしましょう!!

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当研究会では、無料現場診断を毎月3社限定で実施しております。
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一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会
現場カイゼン診断士 門脇 圭
タイ、中国、マレーシア等在外合計26年、1,600社超の生産・物流現場のカイゼン処方箋を提供。カイゼン事例多数。2003年に生産、物流現場カイゼン研究会(a-Sol上海)を設立し、その後、香港、東京に拠点を拡大する。13年には一般社団法人 生産、物流現場カイゼン研究会を設立し理事長に就任。15年にa-Sol Thailandを設立。その後、タイCPグループのPanyapiwat Institute of Management大学にて現場カイゼンに関する講義を実施など活動を広げ、現在は芝浦工業大学の特別講師も就任。

当研究会は「現場」で様々な問題を抱えている皆さんに「現場カイゼンシステム」を使っての問題解決や、トヨタ生産方式(TPS)を活用するカイゼニストとの「現場カイゼン活動」を通じて問題を解決することが仕事です。

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