タイとインドネシア、ASEANの自動車部品製造の2大市場が協調

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ASEAN最大級の自動車部品、製造機械・技術の展示会が6月開催
マニュファクチャリング・エキスポ2015 基礎ガイド

6月24日から27日の4日間、バンコク国際展示場(BITEC)で自動車部品と製造機械・技術に関する展示会、『マニュファクチャリング・エキスポ2015』が開催される。
30ヵ国から約1800のメーカーが集結し、最新の技術、製品を展示。6ヵ国によるパビリオンも設けられ、来場者は5万2000人を見込む―。

マニュファクチャリング・エキスポ2015は金型製造の「インタモールド・タイランド」、自動車部品製造の「オートモティーブ・タイランド」、そしてオートメーションと組立技術の「アセンブリー&オートメーション」と、3つの国際展示会から構成される。
今年のテーマは〝徹底したバリュー・チェーン〞。一連の業務価値の連鎖、製造業においては原材料の調達から製品が顧客に届くまでの企業活動を向上させ、競争に勝つための技術、製品、知識と、グローバルネットワーク構築の機会が集結する場となる。
製造機械に関しては、オートメーション、金型製造、コンピューター制御や表面処理などの技術メーカーが出展。「オートモティーブ・サミット」「サーフェス&コーティング・フォーラム」「3Dプリンティング」など、来場者向けには生産のスピード化や専門技術に関する多くの会議やセミナーが予定されている。これらに参加することで、各業界の最新動向や知識から、新たな発見が得られるはずだ。このほか「トップ・オブ・ザ・ベスト」「イノベーティブ・オートメーション・センター」といった各コーナーでも専門家が最新技術を紹介。
ビジネスマッチングイベントなどの利用で、アセアン域内、国や地域を越えたビジネスネットワークを広げるチャンスとしても有効活用したい。
また期間中は、製造部品の供給ハブに関する「インダストリアル・コンポーネンツ&サブコントラクティング」、表面加工や塗装に関する「サーフェス&コーティング」、組立・計測、試作技術や電子製造の「ネプコン」も同時開催。
自動車と自動車部品、電気関連製造業にとって見逃せないイベントとなる。

 

タイとインドネシア、ASEANの自動車部品製造の2大市場が協調

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2013年にスタートした低価格グリーンカー(LCGC)政策以来、国内自動車市場の成長が続くインドネシア。自動車製造拠点としても盛り上がるインドネシアと、同じく製造拠点として長い歴史を持つタイの自動車産業界は、友好的な関係も構築している。

3月18日、インドネシアのジャカルタで開かれたマニュファクチャリング・エキスポ2015のプレスカンファレンスには、在インドネシア・タイ大使館のVilasinee Nonsrichai商務部参事官、タイ基盤産業関連協会のViroj Sirithanasar会長、インドネシア自動車部品産業協会のM .
Kosasih会長、そしてReed Tradex社のChanapa Lertungrungプロジェクト・マネージャーが出席した。
Vilasinee氏は、「タイの対インドネシア輸出額は88億USドルと、アセアン各国のなかで3番目に大きな取引先。2.5億人もの人口を抱えるインドネシアはタイにとっても非常に魅力的な市場でもあり、両国ともに自動車関連製造業の伸びが大きいことから、タイ政府としては産業間で協力を進めたい」と述べ、対するKosasih氏も「インドネシアは順調に経済成長を遂げており、低価格グリーンカー(LCGC)と排ガス規制(LCE)政策の流れを受け、自動車販売数は増加が期待できる。一方で
労働者の最低賃金上昇に伴う技術レベルと効率の向上に注力していく必要があり、インドネシアとしても自動車部品業界の相互発展のためにさらなる連携を進めていきたい」と相互の意思を確認した。
タイ政府のMICE推進組織(TCEB)は、インドネシアからマニュファクチャリング・エキスポ2015への参加者へ補助金を要請している(各条件あり)。

 

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マニュファクチャリング・エキスポ2015 概要
会期:6月24日(水)~27日(土)
会場:バンコク国際展示場(BITEC)
展示内容:自動車部品、製造機械・技術
入場方法:公式ウェブサイトからの事前登録
同時開催: Industrial Components & Subcontracting」「 Surface & Coatings」「 NEPCON Thailand」

 

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