アセアンにおける中小企業とイノベーション “ SMEs and Innovation ASEAN ”
オープンな雰囲気で行われたビジネスマッチング
センターの藤岡資正所長は「前回までは製造業の参加が多い印象でしたが、今回は非製造業が約3割を占め、東京、大阪だけでなく、新潟、広島、茨城などからも参加があります。
目的はタイのローカル企業とのマッチングですが、日本の他県間、異業種間交流や、進出日系企業との相談機会提供など、ネットワーク作りの要素も含んでいます」と解説。
同センターでは企業マッチング・モデルのマニュアル化のため、7パターンのプログラムモデルを作成、仮説を立て、毎年ひとつずつ実施して仮説の検証を行っている。シンプルなイベントとしてではなくアカデミックに検証しながら実施することで、マッチング率は10%以上と高い確率を誇る。
藤岡所長は今後のマッチングの方向性について「現在は日タイ40~50社ほどの規模で行っていますが、200~300社での大規模のものや、中小企業だけでなく大企業を組み込んだものも実施したいと考えています」とコメント。
当日はタイのローカル企業が約60社参加し、各社と個別商談を行った。
チュラロンコン大学サシン経営管理大学院
日本センターの藤岡資正所長
参加企業の声
【日本フッソ工業 豊岡 敬さん】
当ビジネスマッチングへの参加は3回目になります。以前、タイに拠点がなかったときはあまり手応えを感じられませんでしたが、タイで製造拠点を完成させ臨んだ今回は多くの引き合いが得られました。
【マルフジ電機 藤野秀水さん】
今後はタイでも環境問題が出てくることが予想されますの で、工業廃水や排ガスの検査装置のメーカーとしては理化学系の工業と組み、広島からタイへ環境対策設備のパッケージをPRできればと考えています。
【摂陽観光 藤原正彦さん】
大阪をメインに関西近辺を得意とする旅行社です。募集型のパッケージではなく、会社の慰安旅行や個人では記念旅行など、タイの方のニーズに応える提案型の旅行を周知したいと思っています。
【阪和化工機 町井秀年さん】
攪拌機メーカーとして、あらゆる液体を扱う業者が顧客となります。
日本国外では上海、ホーチミンに拠点を構えており、現在、タイの市場にも興味を持っています。流体解析という可視化技術もPRしていきたいです。
昨年以上に、活況を呈したマッチング