タイでごみ置き場革命騒音と臭気を低減する「ダストドラム」vol.2

航空機、特装車、流体、産機システム、パーキングシステムの５つの分野を柱に、モノづくりからアフターサービスまで幅広い事業を展開する新明和工業。今年で創業百周年を迎え、その蓄積した技術・ノウハウを活かしながら、新技術・新製品の追求を続けている。海外展開も強化しており、２００５年にはタイ新明和に続き、タイで２社目となる新明和バンコクを設立。主に自動電線処理機、真空成膜装置、環境製品の販売を行っている。環境意識が高まるタイのごみ処理事情や効率的なごみ処理システムなどについて、市場教嗣環境システム部ゼネラルマネージャーにお話しを伺った。

ダストドラム設置イメージ

　「ダストドラム」はタイ東部チョンブリ県で製造。日本とは異なるタイのごみ質に合わせて設計されたステンレス製の装置は、腐食を防止し高い品質を誇る。すでに小売大手ザ・モール・グループが展開する商業複合施設「EmQuartier（エムクオーティエ）」ほか、財閥TCCグループや不動産開発大手MQDCなどが運営する施設に納入済みで、今後は建設が進むコンドミニアムや病院、ホテル、工業団地などに販売攻勢を掛ける考えだ。

　市場氏は、「建物から発生するごみに関することなら、何でも相談してください。貯留する方法以外にも、場内で発生したごみを効率的に搬送する方法やリサイクル、臭気や汚水の問題などについての悩みを解決します」と自信を示す。（3月号に続く）

エンジニアメンバーとの定例会議の様子