ArayZオリジナル特集

ひとつ上の撮影術を目指す “撮る”を趣味にする

arayz feb 2015

写真は気軽にスマートフォンでも撮れる時代だが、美しく、スタイリッシュな“いい写真”を撮るためには、やはりデジタルカメラが欠かせない。旅先の景色や家族行事、恋人、友人とのかけがえのない思い出をカメラに写真として記録する。そんな“撮る”を趣味にしてみませんか?

デジタルカメラの歴史

デジタルカメラが世界に初めて誕生したのは1975年、イーストマン・コダック社の研究員が発明したといわれている。日本では富士フィルム社が1988年、「FUJIX DS-1P」という製品を開発。世界で初めてメモリーカードにデータを記録する形式を採用しており、2メガバイトのICカードに5〜10枚の写真の記録が可能だった。
1990年代になるとデジタル一眼レフやコンパクトデジタルカメラ、2000年頃にはカメラ付き携帯電話が誕生し、2008年にオリンパスと松下電器産業(現パナソニック)が、「マイクロフォーサーズシステム規格(Micro Four Thirds System)」(※次ページ参照)を策定。その数ヵ月後にパナソニックから世界初ミラーレス構造のデジタル一眼カメラ「DMC -G1」が発売され、現在、さまざまな可能性を楽しめるカメラとして世界中にユーザーが広がっている

デジタルカメラの構造

現在、デジカルカメラは主に一眼レフ、ミラーレス、コンパクトの3つに大別される。
この違いはカメラの構造の違いによるもの。
一眼レフはレンズに入る光に対し、カメラ内部にある反射板となる鏡を介し、ペンタプリズム(「光の経路」図参照)でその光を屈折させることで、レンズに入る景色と同じものをファインダーから見ることができる。この光を利用して被写体を見る方式を光学ファインダーという。そして、シャッターを押すことで、反射板が押し上げられ、撮像素子(イメージセンサー)に光が届くことにより写真として撮影される。反射板が上がっている時はファインダーに光が届かないため、ファインダーを覗いても撮影中は真っ黒だ。

arayz feb 2015
レンズ取付部分(マウント)の中央にあるのがイメージセンサー

デジタル一眼レフには液晶画面も付いているが、液晶画面を見ながら撮影するのと違い、ファインダーでは瞬時にピント合わせや構図の確認ができるが、露出補正など、自分が撮影したい明るさなどは見ることができない。
ミラーレスはその名の通り、反射板となる鏡を取ったもので、レンズからの光を直接、撮像素子に届ける。ペンタプリズムもないため、小型化、軽量化を実現している。ミラーレスでもファインダーが付いているものがあるが、これは一眼レフのような光学ファインダーではなく、レンズからの光を電子信号に変換、液晶に映し出したものであり〝電子ビューファインダー〞と呼ばれる。通常の液晶画面と違い覗いて撮影するため、明るい屋外でもよく見える。また、液晶画面を用いているため、露出補正など多彩なディスプレイ表示が可能で、見たままがそのまま写真として写る。
コンパクトは撮像素子をミラーレスより小さくすることで小型化、軽量化を実現しているが基本的な構造はミラーレスと同じである。

arayz feb 2015

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