タイ人同士の連携を進めるために
アンナ（以下Ａ）
：我が社も設立して２年が経ちましたね。
吉岡（以下吉）：
ありがたいことに、日系企業のお客様の研修受講者は１千人を超えたね。最近はどんな相談をいただくことが多いかな？
Ａ
「タイ人同士で仕事の調整・連携ができない」という声をよく聞きます。
吉
逆に言えば、タイ人同士の連携がより重要になってきているということだね。
Ａ
はい。
吉
その背景には、現地化の流れがあるんだと思うよ。現地化に向けて、これまで日本人が行っていた仕事を、今後はタイ人に任せていこうとしているよね。その１つに、仕事の調整や連携があるんだよ。
Ａ
なるほど。でも、それは簡単ではないですね。タイ人は、職場の人間関係をとても重視していて、自分に合わない人を避けることも多いです。だから、色々な意見を調整するというのは苦手だと思います。
吉
そうだよね。そこで、＊ソーシャルスタイル が役に立つんじゃないかな。相手や自分のタイプを理解し、対応スキルを学ぶことで、どんな相手ともコミュニケーションがとりやすくなるので。お互いの理解も進めば、今より調整や連携が進みやすくなると思うよ。
Ａ
たしかに。営業でも役に立ちますしね。
吉
そうそう。ソーシャルスタイルを学んでみてどうだった？
Ａ
うまく話が通じないな、反応が少なくて苦手だな、と思っていたお客様とも、以前より話を進めやすくなりました。
吉
たしかに最近売れるようになってきたかな（笑）。
Ａ
サーベイで確認したら、私のタイプは、エクスプレッシブでした。明るく勢いで提案しがちです（笑）。一方で、今まで少し苦手だなと感じていたのは、真逆のタイプのアナリティカルの特徴とピッタリだったんです。丁寧にじっくり考えることが好きで、スタイルの違いなんだと理解できて、なんか安心しました。
吉
具体的には、どのように対応の仕方を変えたの？
Ａ
例えば、質問や提案した後に、すぐに話したくなるのですが（笑）、我慢して考えていただく時間をしっかりとるようにしています。あと、なるべくデータを用意したり。
吉
使いこなしてるね。相手の特徴に合わせたコミュニケーションは基本だけど、そのためのスキルを知らない人は意外と多いんだよ。
Ａ
分かりやすくて、使いやすいのもいいです。
吉
うんうん。
Ａ
吉岡さん、私のタイプを意識して、もっと普段からほめてくださいね。
吉
え？
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