2020.09月号

ArayZコラム

新型コロナウイルス東南アジア状況まとめ

新型コロナウイルス 東南アジア状況まとめ

タイ国内は新型コロナウイルスに関して国内の抑え込みに成功している。ただ、国外に目を向けると今もなお感染が広がる国が多い。8月を中心に東南アジア各国の概況をまとめた(感染者数はいずれもWHO参照)。

感染拡大続くフィリピン、インドネシア

フィリピンは8月、連日数千人の新型コロナウイルス感染者が確認されるなど、感染が拡大している。ただ国内経済への影響を考慮し、マニラ首都圏などは一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)を9月30日まで課すに留めている。GCQは4段階中2番目に緩やかな制限措置。

インドネシアも8月は連日1,000人を超える新型コロナウイルス感染者が報告され、感染が収まる気配が見られない。企業活動は制限付きで認められているが、ジャカルタ首都特別州では4月から出されている大規模社会制限を9月10日まで延長、隣接する西ジャワ州では工場での集団感染も起き、5つの県・市(ボゴール県、ボゴール市、デポック市、ブカシ県及びブカシ市)で大規模社会制限の9月29日まで延長が発表されている。

第2波警戒のベトナム、ミャンマー

ミャンマーは国内感染が落ち着いていたが、8月下旬から西部ラカイン州で市中感染が発覚。9月1日には1日の新型コロナウイルス新規感染者が112人に達した。同州全体に対して自宅待機措置(政府、政府関係機関、企業、工場での業務のために通勤する者を除く)が出されたほか、最大都市ヤンゴン地域の7地区(ティンガンヂュン地区、インセイン地区、北オッカラパ地区、タケタ地区、フライン地区、バズンタウン地区、ミンガラドン地区)にも同様の自宅待機措置が出されている。
ただ、日本の茂木敏充外務大臣が8月24日にアウンサンスーチー国家顧問兼外務大臣と会談し、入国後14日間の自宅等待機は維持しつつ、双方向の長期滞在者の往来を可能とするレジデンストラックの9月上旬スタートに合意している。

ベトナムは早期の抑え込みに成功し、新型コロナウイルス対策の優等生とされたが、7月24日に中部のリゾート地ダナンで市中感染を確認。食料品や医薬品の購入、救急、工場での勤務などを除いた自宅待機措置をダナンに発令した。8月だけで感染者は500人以上にのぼり、同国で新型コロナウイルスによる初の死者も確認されている。

減少傾向にあるマレーシア、シンガポール

マレーシアは小規模の市中感染が発生したが、8月全体の新型コロナウイルス新規感染者は300人超に抑えられている。8月14日、茂木外務大臣がヒシャムディン外務大臣と会談し、駐在員などを念頭に置いたレジデンストラックを9月上旬にも開始することで合意している。ただ、8月28日にムヒディン首相が回復のための活動制限令を12月31日まで延長することを発表、国民の海外旅行などを禁じている。

シンガポールは寮に住む外国人労働者の間で集団感染が起き、8月上旬まで1日数百人の新型コロナウイルス感染が続いた。ただ、8月下旬にかけて減少傾向にある。8月13日には茂木外務大臣がビビアン外務大臣と会談し、レジデンストラック及びビジネストラックの9月開始を目指すことで合意している。

国内感染が落ち着いたラオス、カンボジア、タイ

ラオスは8月に海外からの入国者2人に新型コロナウイルス感染が確認されたほかは広がりを見せていない。8月23日には現地を訪れた茂木外務大臣がラオスのサルムサイ外務大臣と会談し、レジデンストラックの9月上旬スタートに合意している。

カンボジアは海外からの入国者の中で断続的に新型コロナウイルス感染者が確認されているが、市中感染は報告されていない。茂木外務大臣が8月22日にプラック外務大臣と会談し、レジデンストラックの9月上旬開始を確認している。

タイは3ヵ月以上市中感染が確認されず、海外からの入国者から感染が確認されるに留まっている。ただ、政府は9月30日まで非常事態宣言延長を発表。一方で観光産業の復活を目指して10月からプーケットで、指定地域への14日間滞在などを義務付けつつ外国人観光客の受け入れ再開を目指している。


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