「デジタルビッグバン」ASEAN連結性をテーマに開幕

東南アジア最大級の情報通信技術(ICT)イベント「Digital Thailand Big Bang 2019」が10月28~31日の4日間、バンコク国際貿易展示場(BITEC)で開催される。デジタル経済社会省および傘下のデジタル経済振興庁(DIPA)が、年に1度主催するイベントで、今年のテーマは「ASEAN連結性」。

タイ政府はデジタル技術を活用して、産業の高度化を図る新経済政策「タイランド4.0」を打ち出しており、高い付加価値を生み出せる経済への変革を進めている。

会場は、拡張現実(AR)、バーチャルリアリティ(VR)、人工知能(AI)、3Dプリンティングといった未来・最先端のデジタル技術による最新の発明、革新的・創造的なアイデアを紹介する「Creative Zone」、人々の生活の質を向上させ、社会に機会と平等をもたらす遠隔医療技術などを学べる「Social Zone」、生活と財産の安全性とセキュリティを向上させる技術を備えた未来の都市を体験できる「Smart City Zone」に分かれている。

日本は「Japan Pavilion」を出展。来場するタイ政府要人や企業関係者に、日本の最先端のICT技術・サービスをアピールする。総務省は2017年6月にデジタル経済社会省と「情報通信デジタル技術分野に関する協力覚書」に署名するなど、緊密な協力関係を構築している。

プラユット首相による開会の辞を皮切りに、初日にはDIPAのヌタポーン准教授、タイデジタル協議会会長でCPグループのスパチャイ最高経営責任者(CEO)、メルセデスベンツ(タイランド)のフォルガー社長兼CEO、中国の電子商取引大手「JD.com」, ソーシャルメディアとゲームで同国最大手の 「テンセント」、日本の「LINE」のタイ法人代表者らが講演。続いてシンガポールに本社を置く配車アプリ「Grab」のモバイル決済サービを提供する「GrabPay」やアリババ傘下の電子商取引大手「Lazada」などの幹部が、「アジアの消費者向けビジネス」に関して討論会を行った。

29日~31日には、世界最大級のビジネスSNS「Linkedin」、民泊情報サイト「Airbnb」、中国の通信機器大手「Huawei」、日本の「konami Digital Entertainment」などの代表者が登壇する予定だ。

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