岩手県3市町、豊かな観光資源をアピール

岩手県の3市町の観光協会で構成する花巻・遠野・平泉観光協議会は1月25日、バンコク市内のホテルにタイ人旅行関係者らを招いて、同地域の豊富な観光資源をアピールした。近年、台湾からの観光客が増加する傾向にあるが、訪日客数が昨年100万人を超え、リピーターの多いタイ人観光客を取り込みたい考えだ。

交流会では、国際チャーター便が乗り入れる空港を擁する花巻市は温泉、遠野市は原風景、平泉町はユネスコ世界遺産など、それぞれの魅力ある観光施設や祭事をビデオやパンフレットで紹介した。

信金中央金庫と連携してインバウンド誘致の支援を行っている花巻信用金庫の漆沢俊明 理事長は、「大切な文化や伝統が脈々と受け継がれています。多くのタイ人の方々に来ていただき、自慢の郷土料理も是非、堪能していただきたい」と期待を示した。

旅行会社に勤めるタイ人女性は、「岩手県のことはよく知りませんでしたが、見どころが多そうですね。関係者の対応も親切でした」とパンフレットのページをめくった。

特別参加した英国人の観光ライター、ウッド氏は「誰でも知っている観光地のほか、南の鹿児島県に何度か行ったことがあります。ただ、東北地方の風景はかなり異なるので、大変関心があります」と、地産のワインを飲み干した。

同協議会は日本の食や文化を紹介するイベント「ジャパンEXPO(27日まで開催)」にブースを構え、観光情報の発信などを行っている。

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