MG、6月にバッテリー式EVを発売

 

MGブランドの自動車をタイで生産・販売するSAICモーターCPとMGセールス(タイランド)は5月15日、6月にバッテリー式電気自動車(BEV)を発売すると発表した。中国製の「MG ZS EV」はスポーツ用多目的車(SUV)で、自社開発の「I-Intelligent connectivity system」を搭載。MGセールスのポンサック副社長によると、若い世代をターゲット層に設計された。SAICモーターCPはタイ有数の財閥グループCPと中国の上海汽車集団(SAIC)の合弁会社で、東部チョンブリ県のWHAイースタンシーボード工業団地2に自社工場を構える。

タイでのバッテリー式電気自動車とプラグインハイブリッド車(PHEV)の生産を検討しており、車載電池は地場企業のエナジー・アブソリュートが提供する予定だ。両社は同日、充電スタンド網の構築協力で覚書を締結した。会場には工業省副事務次官、国家科学技術開発局(NSTDA)副局長、タイ自動車研究所所長代行、モーターショーなどを主催するグランプリ・インターナショナルCEOらが駆けつけ、研究開発や人材育成などの分野で支援を約束するとともに、次世代自動車への期待を示した。

MGブランド車の国内販売は好調で、18年の販売台数は23740台と前年比98%増だった。地元紙の記者は、「性能は少し落ちるが、日本車と比べて価格が割安で、人気が出てきている。ここ数年で中国車の質が確実に向上しており、日本のメーカーはかうかしていられない」と指摘した。

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