三菱がタイの空調機器用圧縮機生産増強 欧州、米国向けの需要増加に対応

三菱電機はタイにおける空調機器用圧縮機の生産拠点サイアム・コンプレッサー・インダストリーに対して、約20億円を投資して生産体制を強化することを発表した。

室外の空気の熱で加熱した温水を室内に循環し暖房・給湯を行う欧州向けのヒートポンプ「Air To Water」や、米国向け住宅用大型エアコンなどの事業拡大に対応する。欧州では脱炭素機運の高まりにより、化石燃料を使用するボイラー式に代わり、省エネ性が高いヒートポンプ式暖房・給湯機の需要が急速に拡大。また、新型コロナウイルス感染拡大に伴う在宅時間の増加で、特に米国で住宅用大型エアコンの新設・増設ニーズが顕在化しているという。

今回の投資により、サイアム・コンプレッサー・インダストリーでのスクロール圧縮機の生産は年間74.5万台から87万台へと増加される。増産は22年10月からスタートする。

 

 

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