タイ先端技術企業を視察 日経ビジネススクール

日経ビジネススクールアジアは10月22日、先端技術を導入するタイ企業・工場の視察ツアーを催行した。「イノベーション」をキーワードに、政府主導でロボット産業やデジタル経済の発展に取り組むタイ。新たな技術を導入するスタートアップ企業が続々と生まれており、従来の産業・消費の形が変わりつつある。

今回訪問したのは、タイ最大の財閥CPグループ傘下で食品大手CPFの工場と、通信大手トゥルー・コーポレーションが運営するスタートアップ支援施設のトゥルー・デジタル・パーク(TDP)。日系企業の約20名が最先端の情報通信・自動化技術を活用した現場を視察し、現状と変化の速さを肌で感じた。

最新の機械設備を導入し、少人数で工場を回すことのできる全自動化を進めるCPFの工場。生産から配送までを適正な温度や湿度などを厳重な体制で管理しており、日本ほか40ヵ国以上に輸出されるソーセージや、主に国内向けの調理済み食品などを生産している。

起業やイノベーションエコシステムの推進を目的に設立されたTDP。コワーキングスペースやイベント用施設、レンタルオフィスなどが充実しており、タイ人だけでなく、外国人も使用できる環境を提供。セミナーでは入居するスタートアップ企業2社の代表者が、タイのデジタルトレンドなどを参加者に説明した。参加者の一人は、「視察で得た気づきを今後の事業戦略の策定に役立てたい」と抱負を述べた。

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