“GOOD GOODS JAPAN” ビジネスマッチング 日用品・生活雑貨のASEAN販路開拓と拡大を目指す

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10月8日、日本貿易振興機構(JETRO)主催によるキャラバン商談会『“GOOD GOODS JAPAN” JETRO Business Matching in Bangkok』がバンコク都内のホテルで開催され、日本から日用品や生活雑貨などを製造・販売する中小企業43社が出展。タイ地場の大手流通・百貨店のセントラルグループやモールグループをはじめ、マレーシアやシンガポールからも百貨店やEコマース関連バイヤーが参加した。
今回で4度目の開催となる同商談会。昨年までは『Bangkok International Gift fai(r BIG展)』の中でジャパンパビリオンとして開催していたが、今年は専門バイヤーとの商談に集中するため、初の単独開催に至った。
“GOOD GOODS JAPAN”は北京、バンコク、ハノイ、ホーチミン、上海、広州で商談会や市場視察を行うJETROのキャラバン事業。中小企業の海外販路開拓支援を目的に開催されている。
JETROバンコク事務所の瀧口氏は、「出展43社中、28社がバンコクでの商談会に初参加の企業です。安心・安全・高品質で機能性だけでなくデザイン性にも優れたもの、日本ならではの素材や技術を用いた商品などを対象に、海外市場を確かめ、現地取引先を開拓する機会を目指しました」とコメント。当日は240名のバイヤーが参加、商談待ちのブースが出るなど盛況を博した。

参加企業インタビュー

[白瀧酒造株式会社]
海外・スキンケア営業部 主任 櫻井 智子さん

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日本酒『上善水如』を醸造販売している新潟県の酒造会社ですが、7年前から日本酒に使う仕込み水や、日本酒に含有されているアミノ酸を活用した化粧品事業を始めました。日本国内では百貨店やオンラインショップ、免税店などで販売しており、インバウンドの中華系顧客による売上が順調です。食品会社が作る化粧品ですので安全性はもちろん、天然原料へのこだわりと品質には自信があります。
既に海外ではシンガポールと香港にショールームを設けており、今年から台湾とオーストラリアでも販売を始めています。今回はタイのインポーター、販売先パートナーを探しに参加しました。タイは進出済みの国と比べ関税が高いことがネックですが、成分表示による関税引き下げ制度などの利用も検討していくつもりです。

[株式会社三好製作所]
海外営業担当 遠山 忠雄さん

miyoshi seisakujo

創業発足以来、プラスチック製品の金型、成型加工~製品組立を手がけるメーカーです。2006年からインハウスデザインによる、「保冷剤一体型ランチボックス」など高性能なキッチンウェアの製造販売を行っています。
2~3年前から海外市場の検討を始め、台湾、韓国、フランス、イギリス、ドイツでプラスチック(ポリプロピレン(PP)、ABS樹脂など)素材のお弁当箱やステンレス素材の魔法瓶の販売をスタート済みです。これらの国では“Bento”文化が健康志向に相まって浸透していますが、概して東南アジアは外食が安いため、中間層以上をターゲットにした高級百貨店やインテリアショップでの需要を探りに来ました。

[株式会社オーシン]
代表取締役社長 渡辺 哲広さん

oshin

ベッド用パッドやマットレスといった寝装品、冷却ジェルシートなどを販売している福井県の企業です。中国の百貨店や韓国、台湾、インドネシア、そしてタイでも既にテレビショッピングを通じた販売を行っています。
当社の販売製品は、日本では高齢者用の床ずれ防止用に介護施設などで採用されているのですが、タイも高齢化社会に突入していることから、現在の個人向け販売だけでなく、B to Bの販売ルート発掘を目的に参加しました。個人販売ではどうしても価格競争が避けられず、価格そのものではなく、コストパフォーマンスをアピールできる法人販売を検討しています。先ほど、プノンペンからのバイヤーと商談を行いましたが、農業従事者が高齢化に突入しているメコンエリアは腰痛問題を抱えていることがわかり、手応えを感じました。

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