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開催直前!金型部品展示会 METALEX 2014大特集

metalex 2014

2014年11月19日(水)~22日(土)の間、機械設備と金属製品技術に関するASEAN地域で最も大きな国際展示会『METALEX 2014』がバンコク国際展示場(BITEC)で開催される。
9ヵ国のパビリオンを含む全50ヵ国から、2,700以上のブランドが4,000以上の最新機械技術を展示・実演。製造現場のソリューションにビジネスチャンスと、あらゆる情報が集まる本展示会の魅力を特集。さらに出展企業リスト&エリアMAPも一挙公開!

Reed Tradex社プロジェクト・マネージャーが案内
METALEX 2014の歩き方

metalex 2014Sirirat Sungvichai
Reed Tradex Company Limited
Project Manager
「モバイル用アプリは『App Store』『Google play』ともに“METALEX”で検索してください」

本展示会では、自動車や電気関連企業の製造ハブとして成長を続けるタイを中心に、アジア各国から金属加工メーカーの発展を促す最新テクノロジーが集結します。効率、効果、品質、コスト管理、環境対策など、製造系各社が抱える課題解決の技術やヒントが得られる絶好の機会となるはずです。
会場となるBITECでは、総面積約4万6000㎡(東京ドームとほぼ同面積)が使用される予定です。広い会場内でも、来場者が目的の効率良く回れるよう工夫しました。まず目的の技術が見つかりやすいよう、工業種毎にホール内のエリアを分割(下記フロアMAP参照)。また今年開発したモバイル用アプリなら、出展企業の情報やブースの位置が簡単に検索できるほか、事前に来場登録が行えるので、会場での登録の手間が一気に省けます。さらに出展企業への事前アポイント申し込みもできる時短ツールです。スマートフォンに無料でインストールできますので、ぜひ活用してください。

 

metalex 2014

 

情報交換、出会いの場として有効活用を

製造業界の傾向であり、見どころでもあるのが『製造ラインのオートメーション化』です。上昇し続ける人件費対策としての意味合いだけでなく、機械技術の進化による品質・効率の向上に注目が集まっています。人間の手では複雑すぎて届かない部分の作業を担うロボットも数多く開発されており、人間の手でないとできないような作業と、それぞれの良さを生かした分業化がトレンドとなっています。
本展示会では、機械や技術だけでなく、出展者側にエンジニアが参加しているのも特徴です。タイ人エンジニア間での技術指導や意見交換の場にもしてもらえたらと考えています。来場者は7万人以上を見込んでおり、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、韓国などからのバイヤーも数多く参加予定です。BOI(タイ国投資委員会)をはじめとする政府系機関も参加するほか、ローカルパートナーとのマッチングも積極的に支援しています。

企業間や組織の壁を破って議論を! 本田のベテラン製造技術者が講演

metalex 2014

ホンダエンジニアリング(株)で「Civic」や「Accord」の新型モデルを開発、車体金型領域責任者として欧米をはじめ世界舞台に活躍する田岡秀樹氏。型技術協会の会長も務める同氏がMETALEX 2014での講演を前に、自動車業界の今と未来について語ってくれた。

自動車部品業界の動向について―

2008年のリーマンショックから自動車産業は復活し、日本の自動車メーカーは急激な円高や震災、またホンダではタイでの水害も乗り越えてきました。日本国内の比率を削減して世界各国での生産に切り替えを行ってきましたが、タイは金型製造のインフラ(優秀なメーカーと人材)が整っているという特徴から、製造拠点として大きな役割の一つを担ってきました。
北米や欧州では専用投資高が懸念され、特に北米メーカーは金型の製造を日本や韓国、中国に大きく依存するようになっています。欧州メーカーは元々プレミアムブランド戦略に基づいているため、欧州内での調達になっていますが、今後グローバルでの生産を視野に入れると課題に直面してくるものと考えられます。

タイの金型製造業界がチャレンジすべき課題とは―

自動車産業は日本、デトロイト、そしてタイにおいて古い歴史があります。
日本のトラックメーカー(いすゞ、日野)は、1970年後半からすでに金型の現地調達化を強力に推進、1990年以降は四輪小型車メーカーの進出で生産能力を増強し、今日に至っています。
この先を考えたとき、金型の調達先として中国という選択肢もありますが、さまざまな背景を考えても、2020年あたりまでは、タイへの期待は依然強いものであると思います。従って、私が考えるタイのチャレンジとは、日本がやっている(やってきた)マザーとしての役目(アジア衛星国に対する)を自らが果たす時代に呼応するための、準備段階に入ることだと思います。

自動車部品業界の今後―

全世界の四輪自動車販売台数は、現在約7500万台。2020年には1億台になるという予測がされています。その大きく市場が拡大する地域の一つに、タイを含めたアジア地域があると思います。そしてこの市場には、これまであまり関心を持ち合わせていなかった欧州のメーカーも興味を示し始めており、競争はますます激化すると感じています。
拡大するアジア地域の方向としては、タイからインドネシア、 ミャンマーへさらにはインドが考えられます。 このような将来のトレンドに準備する必要があるという観点では、タイと日本の型技術の交 流をもっと強めていくことが重要でしょう。今までは日本で開発した新機種をそれぞれの国で生産すればお客様は満足し 買ってくれましたが、今後はタイで開発した車がアジアの国々で生産され、お客様に購入していただけるようになると思います。日本自動車メーカーや大学を中心とした型技術協会がタイとその二国間でのニーズをお互い に理解し合い、それぞれの方法で合意ができるような足掛かりになれるようにと考えています。

第5回 タイ-日本 金型技術シンポジウム

  • 11月19日 9:00~16:30
    会場:BITEC Grand Hall 201
  • 9:00~9:30 受付 / コーヒーブレイク
  • 9:30~10:00 開会挨拶
    型技術協会会長 田岡秀樹氏
    そのほかタイ工業省、Reed Tradex社より
  • 10:00~10:45
    特別講演「Trend of Automotive Business in Asian」
    Honda Engineering Asian Co.,Ltd.
    President 河野 誠氏
  • 10:45~11:00 プレゼンテーション(タイ)
    タイ金型工業会会長
    Mr. Kamon Nakasuwan
  • 11:00~12:00 特別講演「日本における加工技術の動向」
    慶應義塾大学教授 青山英樹氏
  • 12:00~13:30 昼食休憩
  • 13:30~16:30 プレゼンテーション
    1) TOYOTA MOTOR ASIA PACIFIC ENGINEER
    ING & MANUFACTURING CO., LTD.
    Press & Die Engineering Department / Senior Engineer
    Mr. Teerapong Pongsanukulwech
    2) NISSAN MOTOR (THAILAND) CO., LTD.
    Body Assy Engineering Dept. / Press Project Engineering Manager
    Mr. Thaleongsak Plumejit
    3) Honda Engineering Asian Co., Ltd.
    EGAS-D2(2RのDE)/ Group Manager
    Mrs. Nuchjaree Toda
    4) Auto Alliance Thailand Co.,Ltd.( マツダとFordの現地JV)
    Vice President in charge of Manufacturing
    Mr. Chaiporn Sildanchan
    5) Thai Student from Chulalongkorn University / Kasetsart University / King Mongkut’s University

※参加申し込みはMETALEX 2014のウェブサイトから
http://www.metalex.co.th/en/Sessions/8307/5th-Thai-Japan-Die-and-Mould-Technology-Symposiu

metalex 2014昨年開催されたセミナーの様子

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