METALEX 2019 20-23 NOV.2019

出展ブース:BH01 Hall 101 三菱電機オートメーション(タイランド)

Mitsubishi Electric Automation (Thailand)
Director of Industrial Automation Machinery
萱島 俊二 氏


三菱電機オートメーション(タイランド)は1975年に設立され、タイでは三菱電機グループの中で2番目に古い現地法人。90年に放電加工機、2003年にはレーザー加工機の販売及び関連サービスを開始。これまで、その高い技術・サービス力を活かして、主にタイの製造・加工業の発展を側面から支援してきた。同社の萱島俊二氏にタイ市場の展望などについてお話を伺った。

タイ製造業界の近況と展望についてお聞かせください。

年初まで受注は回復基調にありました。米中貿易摩擦などの外的要因もあり、ここ数ヵ月間は減速気味で、先行きは不透明です。ただ、タイ政府が推進する産業の高度化政策「タイランド4.0」により、中長期的には付加価値のある加工機械の需要が高まると予測します。
中国企業がタイ市場に攻勢をかけていますが、弊社との顧客層は異なります。価格面でも勝負せずに、さらに性能を高めて付加価値のある製品で差別化を図る考えです。

「METALEX 2019」にどのような役割を期待しますか。出品する目玉製品・技術はなんですか?

足元の景気は減速に転じており、企業は新たな設備投資に慎重な姿勢を示しています。ただ、今後の技術開発に欠かせない当社製品の特長を、見込み客にアピールできる場と認識しています。
今回の目玉製品は、ファイバー二次元レーザー加工機「GX-F」です。すでに日本で発売済みで、搭載されている自社製の新型ファイバーレーザー発振器とレーザー加工機の高い親和性により、加工機の加速度向上に対応した最適な制御が可能となり、板金加工の生産性・保全性向上に貢献します。
また、当社の人工知能(AI)技術「Maisart(マイサート)」は、加工中に音と視覚(光)のセンサーを使用して正常な状態で動いているかを監視します。異常があった場合は、AIがレーザー加工条件を自動調整する機能を、世界で初めてレーザー加工機に搭載しました。従って、顧客が最も重視する「止まらない加工機」による連続自動運転で加工の安定性が高まります。
さらに独自に開発した流体コントロール技術「AGR-eco」は、レーザー加工機のランニングコスト低減を実現します。

来場者へのメッセージをお願いします。

当社の社員が展示ブースで最新の技術と製品をじっくり説明させて頂きます。レーザー加工機の活用法などについての相談にも応じます。「GX-F」のデモンストレーションも行いますので、是非お立ち寄りください。

出展ブース:BK19 Hall 102 トヨダ マシナリー S・E・アジア

TOYODA MACHINERY S.E. ASIA CO., LTD.
President
仙石 雅也 氏


工作機械メーカーの豊田工機と軸受けメーカーの光洋精工が合併して設立されたジェイテクト(JTEKT)が親会社のTOYODA MACHINERY S.E. ASIA CO., LTD.。マシニングセンターや研削盤など、ジェイテクト製の工作機械の販売・サービスを、主に自動車・二輪車用部品加工、および電機・一般機械用部品加工向けに展開している。同社の仙石雅也社長にタイにおけるビジネスチャンスなどについて聞いた。

タイ市場の現状と見通しはいかがですか?日本企業にとってどのようなチャンスがありますか?

米中貿易摩擦の影響による輸出減でGDP伸び率が下方修正されるなど、マイナス要素が増えています。ただ自動車・二輪車では排出ガス規制が強化される見通しで、またASEANなどへの輸出が多いため周辺国の成長にも引っ張られます。
また、インフラ整備・産業振興政策タイランド4.0の推進、労働力減少に対応する自動化などが期待出来ます。今後も一時的な景気変動の波はあると思いますが、継続的な成長が見込まれます。
タイと日本の産業連携の歴史は長く、様々な分野で日本製品・日本式サービスを多く利用して頂いています。今後もタイの産業が成長していく過程では、品質・性能・価格に優れた日本製品・日本式サービスが一層必要とされ、今まで以上にビジネスチャンスが拡大して行くと思います。

「METALEX 2019」にどのような役割を期待しますか。出展する目玉製品・技術は何ですか?

今回は来場者が10万人を超える規模になり、周辺国からの来場者の方も増えると思います。周辺国の皆様に対して直接及び間接的にタイにASEAN統括機能があったり、タイ以外に関係会社を持っている方からの発信を期待しています。
2機種を実機展示します。1台は、主軸が旋回するタイプの5軸制御の横形マシニングセンターで、高剛性・高精度を持ちながら加工速度・加工範囲にも強みがあります。ASEAN航空機産業の拡大に伴う需要増に対応して行きます。もう1台は量産に適した研削性能を持ちながら、砥石の角度を変更出来る汎用性をも備えた研削盤でお客様の利便性に寄与出来る製品です。
いずれも弊社の特徴である高剛性・高精度・長寿命を受け継いでいますので、安心して使って頂けることは間違いありません。

来場者へのメッセージをお願いします。

マシニングセンター・研削盤ともに最新機種を見て頂ける絶好の機会です。
またジェイテクト製品だけでなく、ベアリング・砥石・油気圧機器、クーラント装置・コンプレッサー、センターレス研削盤・転造盤・熱処理機など、ジェイテクトグループとして最適なソリューションをご提案できる準備をしていますので、是非弊社ブースに足を運んで頂きたいと思います。
また、小スペースで機械台数も少ないですが、弊社ショールームには他の機種も展示しておりますので、お気軽に立ち寄りください。テスト加工もお声がけして頂けると幸甚です。

gototop