タイでの採用成功術

vol.6 いかに面接で自社を魅力付けし、ミスマッチを防ぐか

人材採用支援のプロが開設 タイでの採用成功術

タイで年間採用支援1,000人以上、採用支援企業2,000社以上の豊富な実績を持つ人材採用支援のReeracoen Recruitmentが、タイでの採用を成功に導く秘訣を解説する。

採用までのフロー

前回は、Step⑤面接における質問項目についてお伝えしました。今回は前回に引き続き、面接について解説致します。

面接を中心とする中流工程の目的は、自社の魅力付けとミスマッチを防ぐことです。前回お伝えしたように、的確な質問をすることで相手(応募者)を知ることができ、相手(応募者)にも自社を知ってもらい、採用後のミスマッチを防ぐことができます。

今回はどのように自社を魅力付けし、ミスマッチを防ぐかについて紹介します。

応募者の転職希望理由を把握

まず、自社の魅力付けについてですが、応募者を惹きつけるためには、応募者がなぜ転職するのか、なぜ自社に応募してきたのか、なぜ前職を辞める(辞めた)のかを知る必要があります。一般的に、タイ人の転職の理由として、以下のものがあります。

  • 現職の待遇
    (現職の給与・福利厚生・昇給・評価に不満がある)
  • 新たな機会・成長
    (現職に飽きてしまった・現職で成長機会が少ない)
  • 現職の会社の人間関係
    (上司や同僚と反りが合わない)
  • 現職の会社の立地
    (通勤時間に時間がかかる・駅から遠い)
  • 現職の勤務時間
    (土曜出勤がある・労働時間が長い)

これらについては、前回説明した質問項目に沿って質問をし、応募者が今回仕事を探す際に何を優先しているかを把握します。それに応える形で、仕事内容・福利厚生などを説明することにより、自社の魅力付けができます。

さらに、会社をよりよく知ってもらうために、会社のビジョン・方針・中長期的な成長戦略・大切にしている価値観なども伝えておくと、なお良いでしょう。

デメリットも伝えてミスマッチを予防

採用後のミスマッチを防ぐためには、上記のような魅力付けだけではなく、自社で働くデメリットや留意点も伝えておく必要があります。

例えば、ノルマがある、遅刻に厳しい、教育システムが整っていない、賞与がない、通勤費が出ないなど、応募者にとって懸念になりそうなことがあれば、予め伝えておくことが大切です。

その理由は、入社後に応募者に不利なことが発覚した場合、離職に繋がる可能性があるためです。入社後すぐに辞めてしまっては、会社・応募者双方の時間の無駄になってしまいます。

このようにして、自社の魅力付けとミスマッチを防ぐことが、面接において欠かせません。

小池 卓也
Reeracoen Recruitment
小池 卓也

前職では大手人材会社にて規模、業種を問わず、様々な企業の採用戦略を立案、実行に携わる。2019年よりReeracoen Thailandに入社。現在はチョンブリにて製造業のお客様を中心に採用支援を担当。お客様の採用を実現するため、日々邁進しています。神奈川県出身、趣味はダイビングとゴルフ。

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