LINE、デジタルプラットフォーム事業を強化

通信アプリ大手LINEの現地法人LINE(タイランド)は2月19日、毎年恒例のイベント「LINE NEXPLOSION 2020」をバンコク市内で開催し、新たなオンラインコンテンツサービスを含む今後の事業の方向性を発表した。

動画配信サービスの「LINE TV」とニュース・情報配信サービス「LINE TODAY」といったデジタルプラットフォームを柱にオンラインコンテンツ事業を強化し、3年以内にタイのコンテンツ業界を主導する地位を築くと同時に、ASEAN地域で最大のコンテンツプロバイダーになることを目指す。

電子商取引(EC)といったデジタル関連事業が堅調に拡大するなか、ピチェート最高経営責任者(CEO)は、「あらゆる世代・性別の視聴者の期待に応えたい。デジタル生活に常に浸かっている現代人の生活様式に沿って、さらに高品質のコンテンツを提供していく」と強調した。

なかでも力の入れているのが自前のドラマ番組制作で、今年「LINE TV」で放送する6作品を紹介。コンテンツ事業の最高責任者であるカノップ氏は、「最近の消費者は話題のコンテンツを見逃したくないが、どこでどう視聴するかの利便性と選択の自由を重要視する」と分析。「LINE TV」と「LINE TODAY」はいずれも提供するという。後者は、「個々の利用者に合わせた娯楽情報のポータル」になることを目指す。ドラマの内容については、日本、韓国サイドからタイの法律に沿っていれば問題ないとのお墨付きを得ていると付け加えた。

また、マーケッティング担当者の強力な“武器”となる機能を備えたオンライン広告プラットフォームを、LINEの柱として提供していく考えだ。一方、電車内・屋外広告などオフライン広告との共存を視野に他の広告代理店との連携も強化する。

 

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