ArayZコラム

コロナ禍でも業績好調!? 値引きで需要喚起の不動産業界

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新型コロナウイルスにより、各業界とも大きな打撃を受けていますが、その中でも売上が伸びている分野があります。7月27日付けのPrachachartでは「不動産株に注目 プロモーションで売上増進」(拙訳、以下同)との見出しで、大手不動産会社の業績に注目しています。

確かに最近は街中でコンドミアムの大幅な値引き広告をよく見ます。このご時世で誰が買うのかと訝しんでいたのですが、実際には一部は売れているようです。

同記事ではアジアプラス証券のコメントとして「今年の第2四半期の不動産会社の業績を見るに、いくつかの企業は前期比および前年同期比でも伸びている」と紹介。不動産大手のSCアセットやAPを例に好調な業績を伝えています

さらにKGI証券の分析から、今年第2四半期の低層住宅の売上は280億バーツ(前期比28増、前年同期比11%)、コンドミアムの売上は58億バーツ(前期比7%増)と解説。大手不動産会社の今年の純利益など業績予想も掲載されていますが、軒並み前年比大幅増の数字が並び、いくつかの企業の株を「買い」としています。

一方で、「不動産会社全体で見れば、新型コロナウイルスの影響で昨年より売上は減少する。全体の回復は来年」(アジアプラス証券)、「第2四半期の売上は予想以上だったが、値引きによる刺激は長続きしない。最終的には景気の状況を注視しなければならない」(KGI証券)との慎重な見方にも触れています。

まず何より世界の新型コロナウイルスの収束、タイ経済全体の回復が待たれるのは間違いありません。

 

 

・該当記事のリンクはこちら

→https://www.prachachat.net/finance/news-497194

・バンコク不動産市場 〜コンド・オフィス編〜(2020.6月号)
https://arayz.com/old/columns/gdm_202006/

・タイの不動産開発進む道は発展か、 衰退か。(2019.8月号特集)

https://arayz.com/old/columns/features_201908/

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