「一帯一路」X「東部経済回廊」、タイ・中国ビジネスフォーラム開催

タイ政府は24日、バンコク都内のホテルで「Thailand-China Business Forum: Strategic Partnership through the Belt and Road initiative and the EEC」を開催した。第6回貿易投資経済協力に関するタイ中合同委員会の会合に合わせて行われ、招待された中国政府関係者・企業数百社の代表らが参加。午後にはタイ企業とのビジネスマッチングの場が設けられた。

ソムキット副首相を始め、コブサック首相府相、ウタマ工業相ら閣僚が講演し、参加した中国政府機関・民間企業への投資を促した。ソムキット副首相は、中国の「一帯一路」とタイの経済政策である「タイランド 4.0」の一つ、「東部経済回廊(EEC)」を連携させ、デジタルや航空など重点産業に共同で投資することを呼び掛けた。

ピチット・デジタル経済社会相は、東部シラチャ―に建設する予定の「デジタルパーク」や、鉄道、道路など交通インフラ開発の進捗状況を説明。運輸省のチャイワット輸送・交通政策企画局長は、安全性や連結性、人材教育などを柱とする「2018~2037年 運輸システム開発戦略(草案)」を発表し、投資を促した。

中国からの一団を率いた王勇国務委員は、タイの将来性を高く評価しており、インフラなどの共同開発に意気込みを見せると、会場が沸いた。中国の建設関連企業の幹部は、「中国とタイが協力することで近隣国も豊かになる」と述べた。

閣僚だけではなく、会場にはセブンイレブンや明治などと合弁事業を展開するCPグループのタニン会長、タイビバレッジ(ビアチャーン)を中核に持つTCCグループのチャローン会長ら、タイビジネス界の重鎮が姿をみせ、中国最重視の姿勢を見せた。

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