通信大手トゥルー、「デジタル・パーク」公開 ユニコーン育成目指す

 通信大手トゥルー・コーポレーション傘下のトゥルー・デジタル・パークは12日、バンコク市内に建設した複合施設「True Digital Park」の第1期開業を記念して、マスコミ関係者に共有オフィスなどを公開した。

 タナソーン社長は、「東南アジアで最大のデジタルイノベーション拠点になることを目指す。コンセプト『One Roof, All Possibilities』の下、スタートアップとハイテク企業にとって最適な環境を用意した」と、「ユニコーン(未上場ながら企業価値が10億米ドルを超える)」企業が、同パークから生まれることに自信を示した。

 

 利用者の利便性や交流を促進する設計が施された同パークは△共有作業スペース△会議室や催事場を備えたオフィススペース△提携するタイ政府・教育機関(デジタル経済振興庁など)やハイテク大手(グーグル、ファーウェイ、リコーなど)が入居する技術革新スペース△イベントとビジネスサービス用スペース――から成る。東部シラチャーに建設を予定している政府主導の「デジタル・パーク・タイランド」とデジタル経済の実現を目指し、官民で提携する考えだ。

 同社長は自らマスコミ関係者のガイド役を務め、各スペースの特長などを説明。キングモンクット工科大学ラートクラバン校やシンガポール系のワイズAIなどがデモ実演を行った。外国人に対しては、査証(ビザ)取得の手続きを支援するなど、海外の有望企業や人材の取り込みを図る。また、ITの世界大手らと協力して、不足している技術者の育成を図るコースを近く開講する。同パークは、BTSプナウィティ駅から徒歩圏内にあり、高層コンドミニアム「Wizdom Inspire Sukhumvit」や大型ショッピングモール「101 The Third Place」が併設されている。

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