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H.I.S. × Asia Atlantic Airlines チャーター便でビジネスは進化する

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成長を続けるアジアの観光市場のニーズを掴むべく、エイチ・アイ・エスが設立したアジアアトランティック航空(以下AAA)。代表取締役社長のボビーA. ハック氏が挑む、チャーター便ビジネスとは。また投資先として熱い視線が集まる、カンボジアへの視察・出張用パッケージを手掛けるH.I.S. TOURSバンコク支店の法人・団体部門マネージャー、鈴木淳氏の見通しとは。スピード感のある経営で成功を遂げてきた、同社の新たな挑戦に迫った。

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ボビー A. ハック
Asia Atlantic Airlines Co., Ltd. 代表取締役社長
株式会社エイチ・アイ・エス 上席執行役員
1985年、株式会社インターナショナルツアーズ(現:株式会社エイチ・アイ・エス)入社。その後、株式会社エイチ・アイ・エス関西営業本部部長、同社関東営業本部長、本社仕入本部長、同社取締役などを経て、2012年現職へ就任。

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鈴木 淳
H.I.S. TOURS CO., LTD.
法人・団体営業部 マネージャー(支店長)
1997年、株式会社エイチ・アイ・エス入社。法人営業部に配属。2011年からバンコク駐在、バンコク法人団体営業部を立ち上げ、現在に至る。

チャーター便にしかできない旅で地方が持つ可能性を引き出す

2012年、株式会社エイチ・アイ・エスとタイ法人のH.I.S. TOURS、そしてタイのホテル・不動産開発のバイヨーク・グループ出資のもとタイで設立されたAAAは、バンコクを拠点にチャーター便ビジネスを展開している。
航空会社の定期運航便に加え、LCCが急速に拡大を続けている昨今においてもなお、旅行シーズンのピークには座席不足が深刻となる。一般旅行客の70%は旅行代理店を通じて購入しており、旅行代理店にとって座席の確保は重要な問題だ。しかも直販モデルを採用するLCCの台頭という時代背景もあり、現在ではほとんどの航空会社が旅行代理店に対するチケット手配のコミッションを無くしている。そこで、欧米の旅行会社の70%が採用しているのがチャーター便ビジネスだ。まだ日本人にはあまり定着していないビジネスだが、ボビー氏はこのチャーター便ビジネスへのニーズを確信していると話す。
「たとえばハワイやバリといった人気の旅行地へも、チャーター便を使ってもらえれば地元の空港から直行便で飛んでいただくことができます。機材を戻すタイミングを利用した海外パッケージ商品を販売することができれば、訪日観光客を伸ばしたい日本の地方にとっても、海外からの旅行客を誘致する手段となり得る。AAAはエイチ・アイ・エスの出資会社ですが、日本のほかの旅行代理店とも提携しています。1機の座席数が約250席
ですので、50席ずつ、5つの現地旅行代理店でシェアし商品販売化すれば、難しい企画ではないと考えています。
定期便にはできない、チャーター便だからこそできる旅のかたちで、日本に数多くある地方空港が持つ可能性を追求したい」。

価格で勝負のLCCとは一線を画し直行便、サービスの充実を売りに

プロモーション価格の安さがイメージとして先行しがちなAAAだが、何のサービスを受けるにも有料のLCCとは、ビジネスモデルもコンセプトもまったく異なる。同社の売りは価格とフライト数ではなく、サービス内容と無駄なく効率の良い直行フライト。現時
点で受託手荷物はエコノミークラスで23kgまで無料(ビジネスクラスは32kgまで)、機内食とお飲み物のサービスが付くのはもちろん、日本人もしくは日本語のできる客室乗務員が乗務しているため、日本からの搭乗客も安心して利用できる。「午前到着便の場合、到着後そのままお仕事の方もいらっしゃると思いますので、快適に機内でお過ごしいただけるよう努めています」。
10月はバンコク―成田路線、年末にはバンコク―福岡線のチャーターも予定しており、観光客だけでなくビジネス旅行者にも朗報となる。日本からバンコクを経由した出張・視察といった旅行客の増加が目立つのがカンボジアであると話すのは鈴木氏。

カンボジアの現地支店が24時間体制でビジネス旅行をサポート

首都プノンペンには現在、150~200社の日系企業が進出していると言われており、6月末のオープンが記憶に新しい『イオンモールプノンペン』にも60~70店の日系店舗が新たに出店した。
2015年のAEC(ASEAN共同体)構想も後押しし、視察・出張へのニーズは高いという。「大手日系企業がタイからプノンペン経済特区(SEZ)などへ進出が相次いでいることから、今後も加速は続くと睨んでいます。特に“タイ+1”としての需要は多く、プノンペンへの出張・視察用パッケージはバンコクをベースにご用意しています。一方でカンボジアは外資100%による投資が可能というハードルの低さから、日本からの直接投資も多い特徴があり、在日のビジネス旅行客も視野に入れるべく、エイチ・アイ・エスの日本法人営業部も動き出しています。現時点では日本―カンボジアを就航する直行便はなく、バンコクを経由するのが一般的。ビジネス都市としてのプノンペンを視察後、『一度は見てみたい』と言われる世界遺産・アンコールワットのある観光都市シェムリアップへ寄るパッケージも好評です」。
プノンペンへの視察は最少1名から催行可能で、移動には日本語のツアーガイドが付く。中日は終日チャーターとなっているので、各工業団地をまわることも可能。ミッションに集中することができる。前出のイオンモールにはH.I.S『. トラベルワンダーランドプノンペン』もオープンし、日本人スタッフが常駐。シェムリアップにも現地支店があり、24時間対応。日本からの出張者アテンドにも安心だ。
世界を繋ぐ旅のプロとして、より便利で快適な旅を提供するため、エイチ・アイ・エスは新たなフィールドへ挑み続けている。

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イオンモールプノンペンにH.I.S.トラベルワンダーランドがオープン

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プノンペン経済特区

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アンコールワット

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H.I.S. TOURS 法人・団体 バンコク支店
246 Times Square Building 12th Fl., Sukhumvit Rd, (Between soi 12-14),
Klongtoey, Bangkok 10110
Tel: 02-229-5815
www.his-bkk.com

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