ArayZコラム

タイ王室プロジェクト “ドイトゥンコーヒー“と日本の関係

タイ・チェンライで生産される“ドイトゥンコーヒー”をご存知でしょうか。
“ドイトゥンコーヒー”の誕生が、日本のコーヒー販売企業「ミカフェート」と深い関係があることを知りましたので、本日は皆様にご紹介致します。

新型コロナウイルスをきっかけに多くの方が在宅勤務を経験するに至りました。家でも本格的なコーヒーを飲みながら仕事をしたい、といったコーヒー愛好家からの需要が増え、ミカフェートのオンライン売り上げはコロナ前と比べ、なんと3倍近くに急増したそうです。

そんなミカフェートを経営する川島良彰社長は世界中の3,000ヶ所以上ものコーヒー農園を熟知する「コーヒーハンター」と呼ばれる人物です。また、各地での現地指導などの活動が認められ、「世界が尊敬する日本人100」に選ばれている方でもあります。

“ドイトゥンコーヒー“の生産地である村は、ゴールデントライアングルと呼ばれる世界有数の麻薬製造地帯で、村人の多くは貧困から数世紀にわたってアヘンの製造を生業としていました。村のほとんどの住民は、教育を受けられなかったため、アヘン製造以外でのお金を稼ぐ術を知りませんでした。自分たちでアヘンの味見をしなければなかったため、健康を害し、違法だと分かっていても、効果が分からないと売れないのでやらざるを得ませんでした。こうした状況にタイでは1988年に王室プロジェクトとしてケシ栽培からコーヒー栽培への転換に乗り出しました。しかし素人の村人たちにはおいしいコーヒー豆の生産は出来ませんでした。

そこで6年前、川島氏の現地指導が始まりました。現地に度々訪れ、一から苗作りを指導、タイの気候に適した新しい品種を取り入れました。いまではタイの「ドイトゥンコーヒー」は東南アジア有数のコーヒー豆とまでいわれ、JALのバンコク−日本便に採用されるまでに認められています。

コーヒーハンターこと「ミカフェート」・川島良彰社長は「可哀想な人が作ったから買ってあげましょうっていうのはチャリティーです。これだけおいしいものを作ったのだから、それだけの価値があるコーヒーだからその金額を払う。そのお金を払うことによって彼らは貧困から脱出することができるし、麻薬撲滅のためにコーヒーで自活できるようにするとか。コーヒーを変えれば世界を変えることができると思っています」と述べました。

 

 

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