新任閣僚フォーラム、バンコクポストが開催

英字紙などを発行するバンコクポストグループは8月5日、バンコク市内で7月に就任した7閣僚を招いて、フォーラム「Roadmap to Success: Up Close with Thailand’s New Ministers」を開催した。国民国家の力党のウッタマ党首(工業相)、ソンティラット・エネルギー相、スリヤ工業相、タイ誇り党のアヌティン副首相兼保健相、ピパット観光・スポーツ相、サックサイアム運輸相、民主党のジュリン党首(副首相兼商業相)が登壇し、政府と各省の方針などを、参加した在タイの外国政府機関関係者や投資家らに説明した。

ウッタマ工業相は、インフラ事業に投資されるタイランド・フューチャー・ファンド(TFF)の拡大と税制改革を優先政策として挙げたほか、喫緊の課題として国の競争力を強化するインフラ開発と公共福祉に力を入れる考えを示した。

19政党をまとめるプラユット政権の指導力を懸念する声があるが、「連立政権は一枚岩で経済などの政策でぶれることはない」と自信を示した。国民国家の力党の事務局長を務めるソンティラット・エネルギー相も経済政策では他の政党と緊密に協力して取り組むと付け加えた。

ジュリン商業相は、今後3ヵ月間で景気を回復させる施策として、①農民の収入保証②外需刺激策③生活に関わる製品価格の監視④地域包括的経済連携 (RCEP)やタイEU自由貿易協定といった貿易の枠組みーーを挙げた。スリヤ工業相は、バーツ高で苦境に立たされる民間の輸出業者を支援するために、タイ中央銀行(BOT)に為替市場へ介入するよう求めた。3日前にフォーラム会場付近を含め市内数ヵ所で連続爆発事件があったが、会場には金属探知機などが設置されておらず、安全性に懸念を抱く声も聞かれた。

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