JICA、タイ政府とバンコク大量輸送網整備事業の円借款貸付契約調印

国際協力機構(JICA)は、今月12日、タイ政府との間で「バンコク大量輸送網整備事業(レッドライン)(II)」を対象として382億300万円を限度とする円借款貸付契約に調印した。タイへの円借款は5年ぶりとなる。

今回の円借款の供与対象は、地下鉄ブルーラインの終点でるバンスー駅からドンムアン空港を経由し、終点ランシット駅を結ぶ26.3km、8駅の高架鉄道の建設と、車両・システムなどの調達、2019年の開通を目指している。この事業では、高架鉄道の建設に加え、バンコクの新ターミナル駅となる「バンスー中央駅」の建設も行われる。

将来的には、都市鉄道、在来線、さらには計画の進むチェンマイへの高速鉄道など、複数の路線がここを起点に発着する計画となっている。

これまで、JICAは、バンコクの都市鉄道整備をタイにおける主要な支援分野と位置付け、04年に開業した地下鉄ブルーライン、16年8月開業予定のパープルラインの建設に際し円借款を供与するとともに、運行能力向上などに関する技術移転を実施してきた。

 

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