在タイ日系企業対象、ITを活用した「業務・販売“カイゼン”セミナー」開催レポート

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1月29日、“現場の課題から読み解く、成功へのポイント”をテーマに「業務・販売“カイゼン”セミナー」がバンコク都内のホテルで開催され、約50名の日系企業関係者が聴講に集まった。

主催のMIJS(Made in Japan Software Consortium)は「日本のソフトウェアを世界へ」をテーマに、日本をはじめシンガポールなどで日本製ソフトウェアを広める活動を行うコンソーシアム。タイでのセミナー開催は今回が初となった。

タイで事業を展開する日系企業が抱える課題として、
・良い人材、スタッフの確保、定着化が難しい
・取引先が限られており新しい顧客が増えない
・製造ミス、伝達ミスが頻発している
・紙文化のため、スピーディな判断ができない
・発注、在庫、売上情報をタイムリーに把握できず機会損失をしている
・会計処理が不透明
・現地の経営状況が把握し難い
・テロ発生時などの危機管理体制が不十分―の8項目が挙げられ、現地事業者向けに以下4つのソリューションが紹介された。

(1)見積り、図面、ISO文書など紙文書をセキュアな状況で版管理・情報共有できるソフト
(2)現場における紙管理が持つリードタイム・スピード、コスト、紛失・流出、属人性といった課題を、デジタル入力と手書きを融合させたシステムで記録・報告・閲覧できるソフト
(3)売上・在庫・受発注などのデータを、高度なセキュリティ状況でタイムリーに活用するソフト
(4)FAX一斉配信システムによるFAXDMサービス

また、セミナーの締め括りにはBBSタイランド松江芳夫COOが登壇し、「ソフトウェアは業務改善のためのツールだが、日本でいいものが海外でも売れるとは限らない。『誰に、いかに使わせるのか』を考え、現地スタッフにもわかりやすい、使いやすいソリューションの導入が必要。進出日系企業は『アジアの発展』を意識すべきでり、駐在員は課題を抱え込まず、現場の従業員が業務を進められるようITを活用してほしい」とまとめた。

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BBSタイランド松江芳夫COO

 

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MIJS(Made in Japan Software Consortium)
https://www.mijs.jp/

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