シチズンがタイの工作機械工場増床 販売強化へショールームも新設


シチズングループでCNC自動旋盤を製造、販売するシチズンマシナリーは、タイにおける製造拠点であるシチズンマシナリーアジアを増床することを決めた。生産能力を従来比5割増の月産350台体制に増強するほか、販売サービス機能を拡充するため、ショールーム棟を新設する。

工作機械業界は米中貿易摩擦の激化や、新型コロナウイルス感染拡大による世界的な経済活動の停滞などを受け低迷していたが、昨年の夏頃から海外市場を中心に受注が回復。同社でも足元では過去最高レベルの受注を獲得し、各工場で高水準の生産が続いているという。

それら好受注への対応とともに、今後のさらなる事業拡大に向け安定供給体制の構築を目指し、タイ工場の生産能力を拡大することを決定した。増床の竣工は2022年11月を予定している。

新設されるショールーム棟は延べ床面積1,848㎡で13台の機械を展示し、テストカットも可能なほか、NCスクールを行うトレーニングルームなどを設置する。エンジニアも2名増員させ13名体制となり、アセアン・南アジア地域の拡販を目指す。ショールームの竣工予定は22年12月。
シチズン工作機械ショールーム

 

 

 

 

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