セントラル・リテール、国内最大規模の新規株式公開へ

百貨店やホテルなどを運営するセントラル・グループ傘下で小売大手のセントラル・リテール・コーポレーション(CRC)は1月17日、新規株式公開(IPO)を通じて、676億~727億バーツ(一株当たり40~43バーツ)の資金を調達する計画を明らかにした。これまで最大のIPOは、高架鉄道を運営するBTSホールディングスのインフラ基金で625億バーツと言われている。

CRCはタイ国内で1,922の店舗を展開し、1,650万人の顧客を抱える。海外では、ベトナムとイタリアで事業を拡大している。

実店舗の運営だけでなく、デジタル時代や消費行動の変化に対応し、無人化したスマートストアやアプリを活用した購入方法などを強化している。

記者会見後に行われた一般公開のイベントには数千人が参加。スーパーマーケットの「トップス」、スポーツ用品店の「スーパースポーツ」、コンビニの「ファミリーマート」などが会場にブースを設営し、同社のオムニチャネル戦略をアピールした。

同グループは1947年に創業。チラティワット家が所有するコングロマリットで、飲食店といったサービス業から不動産開発に至るまで、さまざまな事業を展開している。

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