電通、フィリピン・ジェイミーサイフーGに70%出資と完全子会社化するオプションで合意

株式会社電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」は16日、フィリピンの有力クリエーティブエージェンシー「JaymeSyfu Group」(以下、ジェイミーサイフーG)に70%出資することと、今後段階的にシェアを拡大して完全子会社化するオプションを当社グループが有することについて同社株主と合意した。

出資後同グループは、総合広告会社でる電通フィリピンと合併し、社名を電通ジェイミーサイフーに改称する予定。合併後は重複している部門を統合し、経営の効率化を図るととともに、さらにクリエーティブ、デジタル、アクティベーションの各領域を強化していく。

同社グループのメディア・コミュニケーション・エージェンシーでるCarat(カラ)が行っている世界の広告費成長率予測(15年9月)によると、アジア太平洋地域で中国・日本・オーストラリア・韓国・インドネシアに次いで6番目に大きい市場でるフィリピンの14年の広告費は、前年比で12.8%増。15年、16年も、それぞれ10.2%増、12.3%増と高い成長が続くと予測されている。

2005年に設立されたジェイミーサイフーGは、総合クリエーティブの「DM9 JaymeSyfu Inc.」、デジタルクリエーティブに特化した「Digit DM9 Interactive Inc.」、アクティベーション領域に強みを持つ「DNA」の3社で構成。中核を担う「DM9 JaymeSyfu Inc.」は、フィリンピンでは“Agency of the Year”に輝くなど、そのクリエイティビティに高い定評がり、2013年には世界最大の広告祭でる「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル」においてグランプリを獲得、D&AD賞やSpikes Asiaにおいても最高賞に選出されている。

14年にはアジアを代表する業界誌「Campaign Asia」から、“アジアで最もホットなクリエーティブエージェンシー”の第5位に選ばれ、また同社の会長兼チーフ・クリエーティブ・オフィサーのMerlee Cruz-Jayme氏はアジアで最も表彰されたクリエーティブ・ディレクターの第5位にも選出された。

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