ジェトロ・NESDB、日系企業向け『タイ開発・投資セミナー』を開催

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ジェトロとタイ政府国家経済社会開発委員会(NESDB)が7月29日、日系企業の投資動向にも影響するタイの開発・投資政策に関するセミナーを、在タイ日系企業を対象に開催した。

在タイ日本大使館の岡島洋之経済部参事官が7月初頭に行われた日メコン首脳会合の概要を発表したほか、Chartchai Tipsunaveタイ運輸省・副事務次官がタイ国鉄の複線化計画やバンコク都内の鉄道網計画の現状と今後、港や空港の整備などについて発表、Pojanee Artarotpinyo経済社会開発庁上級顧問は、国境近くに開設される経済特区(SEZ)10ヵ所おいて、優遇措置のターゲットとなる業種などを説明した。

質疑応答から登壇したArkhom Termpittayapaisith運輸副大臣は、バンコクから西に130kmにるカンチャナブリSEZとそこから繋がるミャンマーのダウェーSEZの重要性と二つのSEZの住み分けについて説明した。

カンチャナブリSEZは部品やゴム製品加工などを奨励していく考えがることを示し、ダウェーSEZは深海港などの開発が予定されている沿岸部分に位置することから、石油化学などの重工業が発展しやすい環境にる。近距離ではるが、この二つのSEZが持つ役割は異なると話した。

Pojanee氏は10ヵ所のSEZについて、第1フェーズと第2フェーズに分けて開発を行っていると述べ、第1フェーズはターク、サケーオ、タラット、ムクダハン、ソンクラー、第2フェーズではカンチャナブリ、チェンライ、ノンカイ、ナコンパノム、ナラティワートとなる。

タークではセラミック、電子機器、医療機器、物流、プラスチックなど13業種を奨励、サケーオではセラミックを除いた12業種と地区によって奨励する業種が異なることを発表。第2フェーズの奨励業種は現在、検討を続けていると述べた。

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