在タイ日本国大使館、タイの治安・一般犯罪に関する情勢傾向を発表

在タイ日本国大使館は14日、2015年度第3四半期のタイの治安、一般犯罪傾向などに関する情勢傾向を発表した。

■社会・治安情勢等「タイ深南部テロ情勢」
今期、タイ深南部(ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県、ソンクラー県)では、イスラム武装勢力が関係すると思われる銃器、爆発物を使用したテロが月平均約27件発生した。深南部のテロ発生状況は、第2四半期と比較すると増加傾向にる。これら地域では、治安当局とイスラム武装勢力、仏教徒間の抗争が継続しており、公共施設や商業施設周辺での発砲銃撃,爆弾事件も発生している。

ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県、ソンクラー県の一部(ジャナ、テーパー、サバヨーイ各郡)については、外務省より危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」が出されていることから、これらの地域への渡航はどのような目的でれ中止を求めている。

■犯罪傾向など
(1)犯罪傾向
15年度第3四半期中の邦人犯罪被害として、45件の届出がった。依然、バンコク都内を中心に、スリ、置き引きなど窃盗による旅券盗難が発生しており、旅券を携行する際は特にリュックサック、ボディバックに入れ、人混みに行く際、盗難被害に遭う可能性が高くなることから注意を促した。

(2)邦人事件簿 ~アパート侵入窃盗~
バンコク都内のコンドミニアムの複数の室内から、家人が不在中に犯人が侵入し、セーフティーボックスおよび現金、貴重品などを盗む窃盗事件が発生した。アパート、コンドミニアムに居住している在留邦人は、住居のセキュリティー(警備員、防犯カメラなど)と貴重品などの保管方法、セーフティーボックスの設置場所について点検を求めている。

・飲酒が関係するトラブルなど
深夜、繁華街の飲食店などで飲食した際、「店内でほかの客(店員)と口論になり、暴行を受けた(加えた)」や都内でタクシーに乗車した際、「タクシー料金やタクシーの運行ルートが原因で運転手とトラブルになった」など、些細なことから暴行傷害事件に発展するケースなどがった。

(3)邦人関係事故
今期、邦人が関係する自動車運転(若しくは同乗)の死亡交通事故が発生している。事故の態様はさまざまだが、速度の出し過ぎも事故原因の1つと思われる。また、バイクが関係する交通事故については、ヘルメットを着用していなかったため、事故当事者が重傷となるケースもった。当地における交通事情およびその危険性などを考慮し、大使館は邦人(旅行者を含む)においてはレンタルバイクの運転(乗車)を推奨していない。

【事故その1】
バンコク郊外において、自動車を運転中に速度超過により運転操作を誤り、道路外の工作物などに激突、身体を強打したため死亡。

【事故その2】
タイ南部において、邦人男性が同乗する自動車が道路外に飛び出し、工作物などに衝突し、運転手は重傷、同乗した邦人は死亡。

・レジャー事故
タイ国内には、観光客向けのビーチリゾートなどが多数るが、今期、邦人観光客がこれらビーチリゾートで遊泳中に死亡するレジャー事故が発生している。

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