富士通フロンテック、ジャカルタで中古車オークションシステムを構築

富士通フロンテックは2月23日、インドネシア・ジャカルタにおいて中古車オークション事業を開始するPT.Bayauc Nasmoco Investindo(以下、BNII)向けに、オークション全般を管理する業務用システムと、広く一般向けに出品車両情報などを公開するWEBサービスシステムを提供した。

同システムは、日本国内32会場で稼働している富士通フロンテックのオークション会場システムの開発および運用実績のノウハウを活用して開発、インドネシア語と英語に対応している。業務用システムでは来場者管理、車両情報管理、開催情報管理など、中古車オークションに必要な全てのデータを一括管理。新たに採用した出品車両の状態をポイント化し評価する方式にも対応しているという。

2015年9月に設立されたBNIIは、大阪に本社を置くベイオークとインドネシアで自動車販売、および部品の製造・販売やファイナンス、リースなどを行う企業グル-プでるNasmocoグループとの合弁会社。同社はインドネシアで初となる中古車オークション会場を開設し、16年12月より稼働開始している。

2億5,500万人(2015年末現在)の人口規模を誇るインドネシア(世界第4位)では、経済成長に伴い個人所得が伸びたことで、二輪車から自動車へ購買意識の変化が起きている。また、インドネシアの中古車売買では個人間での取引が主流で、システム化されたオークション会場が少なく、車両状態に見合った価格での取引は一部に限られていた。オークションシステムと独自に車両状態を評価する車両検査方式を現地に導入することで、オークションの効率化と公正化を実現させた。

 

車両検査シート(イメージ)【同社提供資料】

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