タイ・ヤマハ、ゴルフカー新製造拠点が稼動、年間1万台規模の生産目指す

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ヤマハ発動機提供

 

ヤマハ発動機株式会社は12日、アジア地域におけるゴルフカー事業の競争力強化を目的に、タイの二輪車・船外機の製造・販売会社「タイ・ヤマハ・モーター(以下、TYM)」でのゴルフカー生産を開始した。

TYMで生産を開始したゴルフカーは2人乗り電動車の「YDRE」で、初年度4,000台から生産を開始し、2018年には年間1万台規模の生産を目指している。

TYMは、年間25万台規模の二輪車生産に加え、14年からは小型船外機の生産を行っている。今までの同社が培ったヤマハ品質に加え、コスト面、供給リードタイム面での事業競争力強化によりアジア各国での販売拡大を図り、また今後は、豪州、中近東、アフリカへの輸出も計画してるという。

アジアにおけるゴルフ人口は、経済成長に伴う所得向上により年々増え続け、ゴルフ場の新設も増加している。中国・タイ・ベトナム・インドネシア・シンガポール・フィリピン・マレーシアの主要7ヵ国のゴルフカー需要は現在1万台程度でり、今後もさらなる拡大が見込まれている。一方、ゴルフ用途以外にも空港やホテル、大型商業施設、観光名所など向けの需要にも期待されている。

同社グループでは、日本のヤマハモーターパワープロダクツ株式会社で、電磁誘導タイプとマニュアルタイプのガソリンエンジン車および電動車4機種を年間1万台生産する一方、米国のYamaha Motor Manufacturing Corporation of Americaではゴルフ用途車のほか、ゴルフ用途以外で使用するモデル合わせて年間6万台を生産している。

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