日本政府、ソンクラ県ナモン郡における救急車整備計画を支援

【在タイ日本大使館提供画像】

 
日本政府は9日、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「ソンクラ県ナモン郡における救急車整備計画」にかかる総額200万9,000バーツを支援した。同日、ナモン郡病院において同計画の引渡し式典が行われ、在タイ日本国大使館から三宅浩史公使参事官、被供与団体でるナモン郡病院のパポーン・ディーチャイセット院長、ソンクラ県保健局のアヌラック・サーラパープ副局長のほか、関係者らが出席した。

日本政府は救急車1台を整備することにより、ナモン郡および周辺地域の救急搬送体制の確保と医療サービスの向上が図られ、救援・救護活動のさらなる拡大が期待される。

 

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同計画の支援対象となるナモン郡病院はタイ南部ソンクラ県において1995年に設立された公立病院。同病院が対象としているのはナモン郡の4地区29村で、人口が2万3,577人の地域だ。現在、同病院では救急車を2台所有しており、救急搬送や公的行事の待機などのために、1日平均5回救急車が出動している。また、手術の受入れ可能な医療機関はナモン郡に隣接する2つの郡の中心地にり、患者の状態によっては片道約25kmの病院まで搬送しなければならないため、救急車を広域に渡って出動させている状況にるという。

しかし、同病院の所有する救急車2台のうち、1台は老朽化による故障から修理を繰り返しており、2台同時に出動できない事例が発生するなど、緊急時の対応力に問題がり、また、故障の問題を抱える車輌を出動させる危険性も不安視され、救急車の整備による救急搬送体制の改善が喫緊の課題となっていた。

 

 


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