「日ASEANサイバーセキュリティ人材育成センター」タイに設置

 

3月29日、在タイ日本国大使館 佐渡島志郎大使とタイのピチェート デジタル経済社会大臣がそろって「日ASEANサイバーセキュリティ人材育成センター」の設置に関する記者会見を行った。

同センターは、 日本からASEANに拠出した日ASEAN統合基金(JAIF: Japan-ASEAN Integration Fund)を活用し、ASEANのサイバーセキュリティ分野の人材育成を行うことを目的としている。

設置国の選定にあたっては、昨年12月にカンボジア(シェムリアップ)で開催された、ASEAN各国及び我が国の情報通信大臣級会合(THE 12TH ASEAN TELECOMMUNICATIONS AND INFORMATION TECHNOLOGY MINISTERS MEETING WITH JAPAN)において、タイ国デジタル経済社会省及びElectronic Transactions Development Agency(ETDA)から提出された設立に関する事業計画とタイのASEANに対する貢献が評価され、各国及び日本の全会一致で承認した。タイ政府は6月の開設を目指しETDA内に設置する。

同センターでは、ASEAN各国政府のサイバーセキュリティ分野の担当者に対し、CYDER(サイダー:CYber Defense Exercise with Recurrence)と呼ばれる、日本で開発された実践的なサイバー防御演習を継続的に実施し、ASEAN各国のサイバーセキュリティ分野の人材を強化していく。

佐渡島大使は「世界各国でサイバー攻撃に対する対策が進んでおり、アセアンでも喫緊の課題であった。経済を活性化するネットワーク、インフラには安全が必要不可欠で、今後ますます重要になる。タイがASEANに対して貢献できるよう、日本も積極的に支援する」と述べた。

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